仕事が忙しくなってきた
学校アルバムの、主に撮影の部分の仕事が6月の第2週から忙しくなってきた。学校が部分的ではなく全面的に再開したというのもあるし、部活動が再開したというのもある。すべてではないけれど一部の学校はそれまで玄関から先は入れなかったりしたのだけれど、入り口で手指の消毒をしマスクをつけているという感染予防の基本中の基本さえ守っていれば、校内にはいって撮影することが制約なしで行えるようになった。
そうなるとどうなるか。わかってはいたし覚悟もしていたけれど、4月5月にできなかった仕事、先生方の科別集合の撮影や前期後期で分けて前期でないとできないクラブ活動の風景撮影、そしてこの先どう情勢が変わるかわからないからできることは今のうちにやってしまいたいという「なんでも早めにこなす」気質の先生が担当になった学校のアルバム用撮影までもが、この6月第2週からぎゅううううううううっと詰まってきていて、毎日4か所平均で撮影に伺っている状況になってる。
以前のようにほかの人に仕事を割り振れればまだ少しは楽できるのにな、とは思うけれど、様々な事情があってコロナ禍以前に仕事を離れていった人もいるし、こうなってから家庭の事情で離れていった人もいる。結局3人で分担していた学校をすべて担当することになって、出来るできないではなくてやらないといけない状況に置かれるとなんとかなるもんだなぁという日々が過ぎて行ってる、という感じ。今まで「それは私はできません!」と言ってた人がやらせてみるとちゃんとどころかしっかりできてるしこちらのやることを見ていて習ってやってくれるのを見ると、やっぱり仕事は「見せてやらせて」が基本なんだなぁとも思う。
コロナのせいというか、この中で仕事をしないといけないために変化したこともあって、まず自然教室や修学旅行などの同行撮影は今年は一切お断りすることにした。人手がないというのもあるけれど、万が一何かあったら、またこちらはいろんな学校やいろんな場所に出入りしている身で自分にそのつもりがなくてもウイルスを運んでいるかもしれないわけで、そんな不安定な状況で一定時間同じ空間に居るのはどうよ、と思うところが一番大きい。集合写真撮影に行くのとどこが違うの?と思うかもだけれど、近寄り具合が全然違うと思う。
中学校や高校が独自の記録会を開催するということになって、そこでは当日の検温や場合によっては記録会前2週間の動向記録を提出するという必要があると言われて、おお、そこまで徹底するんだ、と正直言われた瞬間は驚いた。しばらく経ってみて、今までがなんとお気楽だったのか、と思うようになった。去年アルバムの打ち合わせで学校に出向いて、インフルエンザが流行している学校だったのにマスクをしていかなかったら案の定感染して1週間仕事ができなかった。撮影の仕事は一段落していてあとは年末を待つだけの時期だったけれど、それでも1週間の穴埋めはあとから大変な思いをした。
思えば、お気楽だったのだ。自分は感染しないと高をくくっていたのだ。
それを思い出して、学校の指示も自分の受け入れ方もずいぶん変わったのだと実感した。何が起こるかわからない、でもやらなきゃいけない。そこで起こる「何か」のために事前に徹底することを決める。必要なことだとわかっていたけれど、曖昧でいいと思っていたことを曖昧ではなくする。浸透するまでに時間がかかるのかなと思っていたけれどそれは実は加速度的に進んでいたという、その中にいるのだと毎日毎日自覚させられる。