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スーパーに行きたくなくなった。

このご時世、運良く在宅勤務が許されている私は、買い出しくらいしか外出の用事がない。

4月も半ばまでは、夫とふたりで週末の買い出しに行くのがささやかすぎる楽しみだった。
夫も私も在宅勤務で、外出はそれだけ。もちろんマスク着用。
一応妊婦なので重い荷物は運びたくないし、でも生鮮食品は良いスーパーで自分で選びたいし、と思っていた。

でも、なんだかここのところ行きたくなくなってしまった。行くことがストレスになってきたのだ。

お買い物エチケット(つくば市のTwitter)

こういった呼び掛けは理解している。
正常時には日常のノルマでしかなかった買い出しは、今では大手を振って出掛けられる口実になってしまった。
そのぶん、ほかの場所に比べて密ができやすく、リスクが高いのは間違いない。適切な呼び掛けだと思う。

問題はこの先。

「スーパーは遊び場じゃない!」
「一度手に取ったものを戻すなんて意識が足りない!」
「買い物に家族で来てる!」

ネットやワイドショーには、熱心な市民の皆さんの報告が溢れだした。

実際私だって、レジに並んでいるときに後ろの人が咳をしてドキドキしたことはある。

でも私だって、手に取った人参がひび割れていたとき、目の前に別の人参があったら取り替えたくなる。そしてそれを見ていた人にギョッとした顔をされる。

そう、みんながピリピリしている。まるで監視しあっているよう。
「ただスーパーに行って、今日明日食べたいものを相談しながら、品物を選んで買い物する」ことが、監視されている。

疲れてしまった。
みんないままで他人に興味なかったのに。いつからそんなに他人を見るようになったのさ。

そして、妥協した。
ネットスーパーばり便利。

SEIYUのネットスーパー

このご時世なので配達枠はなかなか取れないし、納豆とか冷凍食品とか品切れで買えないものもあるけれど。

人参がひび割れてても仕方ないと思えるし、消費期限は品物が来てみないとわからないから献立にスリルが生まれるし、なにより「配達のおじさんありがとう」の気持ちだけで買い物が成立するの、精神的にとても良い。

·自分で見て選べない
·消費期限がわからない

正常時なら、ネットスーパーのデメリットでしかなかったことが、プラスに思える。
物事は視点次第で変わる。この発見をポジティブに捉えたい。

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