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カケラ

聖地とか
アイドルとか
先生とか
自分をもしせまくするものならば
もうそれはいらないな

だいすきで
あこがれて
少し背伸びしたわたしが見ていたのは
ひろいひろい空だった

そこからあふれる光に目を細めるのは
あのひとだって同じで
あの場所だって同じで
わたしたち、同じ空の下にいた
同じ光をからだに浴びて

それぞれのやり方で
描いたり書いたり奏でたり創ったり淹れたり
そこに立って守りつづけた

そのカケラを手渡し合ってた
そのカケラで照らし合ってた

あなたを想うとき
あの場所を想うとき

ああなんて広い気持ちだったろう

光で満たされて
あたたかさで満たされて
だいすきなことが嬉しくて
またわたしから
カケラがこぼれた

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大川久乃
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