ウアウアちゃんとムクムクちゃん
わたしが今、絵本や童話といった創作をするようになった
最初のきっかけは、実姉の存在だと思う。
正確に言えば、「ウアウアちゃん」だと思う。
姉と、お向かいに住むのりちゃんが、
どうやら一緒に作り出していたキャラクター。
ウアウアちゃんは、梅干しの星に住むポニーテールの女の子で、
「おっからしーのからしだよ」という口癖を持つ。
ウアウアちゃんには、ムクムクちゃんという
バクザン先生みたいな髪形に見える妹キャラもいて
それはわたしのために作られたキャラで
ウアウアちゃんは、姉自身だった。
少し前に、姉が「ウアウアちゃんを絵本にすれば」と言ってくれた。
それもあってか、定かではないけれど、
7月にわたしも実はムクムクちゃんとしての投稿を一度している。
この↑イラストと日記が、最新。
図書館での何気ないシーンで、わたしはイラっとした。
すぐに、それがわたしにはよくあるパターンだという気づきがあり、
小さなことでムッとする自分にあきれながらも
すぐにその気分を手放せるでもなく、眺めていた
そのほんの数秒の出来事に、わたしは内なる存在である
ムクムクちゃんをはっきりと感じた。
ムクムクちゃんは確かにいるなぁと、思った。
姉は、幼いころのわたしにとっては「怖い存在」だったのだけど
忘れられない、子ども時代の姉のいい方の思い出に(数少ない)
トイレ中のびびりのわたしのために、ドアの向こうで
ウアウアちゃんのお話をしていてくれたこと。
おはなしはいくつもあったし、
のりちゃんと作ったらしいウアウアちゃんマンガもたくさんあった。
のりちゃんは、わたしが自転車を乗れるようになった恩人。
当時見たこともない和紙のような可憐な紙に、切り取り点線をつけ、
練習をするたび一枚ずつもらえる小さな切手のようなシートをくれた。
ウアウアちゃんは、そして姉は、
わたしに世間や常識を教えてくれた最大の存在。
ムクムクちゃんは、ウアウアちゃんのおはなしのなかでは
本当にちょっとしたサブキャラに過ぎなかったけど
わたしはほんとうに嬉しかった。
キャラは確か他にもいた。
今後、わたしがこの愛すべき梅干し星の女の子たちを
どうしていくかは、まだ分からないけど、
今度帰省したときに、一度のりちゃんの承諾もちゃんととろう。
そしてこの善き日に、宇宙に解放したい。
わたしのなかに住む愛するキャラクターたちを。
わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。