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言葉の人

幾人かの友人から「言葉の人」と言ってもらったことがあります。

これまで、ふいに贈られるそんな表現が少し気恥しかったり、
同時に誇らしかったりするものだったんだけど、
やっぱりわたしは言葉の人なのかもなぁと、
妙にしっくりくるようになってきました。

主に仕事としての言葉、絵本の言葉について、
考えたいことをひとしきり、納得いくまで考えたからかもしれないです。


ご近所で、薬膳スープとお弁当のお店(rumah_ayu2021)を
はじめられた友人がいて、実は、毎週とっても楽しみにしています。
そこで、受け取らせてもらっているglam connectのミニブーケ。

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地域で廃棄されてしまうハーブや枝物を回収してブーケにする
ボランティアのボタニカルリデュースアクション。
本当に素敵な活動だなぁと感激しています。

今日は glam connectさんと 少しお話しして、
普段フラワーショップのお仕事をされているとのことを知りました。
あぁ、そうかぁと、なんだかしみじみしたのです。


町は、人は、奥深い。
○○のお仕事をしている人が、今日は△△で歩いていたりする。
□□の活動をしている人が、ふだんは(orふだんも)××の仕事をしている。そんなふうに、その人を介して、
色んなものが繋がっている。咲いている。
まるでブーケみたい。

わたしは絵本の文章を書く仕事をしているけど、
お母さんとして生活する時間も
ハードもソフトもそれに費やしてる面はすごく大きい。
ヨガも、それを通してこころとからだのことを
最近ではずいぶんと学んだし、考えている。
でもそれは、仕事も、母としての葛藤もあってこそ。
わたしという人生ではどれも、切り離せないし
何よりわたしが愛してやまないものたち。

そして、わたしを「言葉の人」と表現してくれた友人たちは、
わたしのそんな全部の面と関わり深く知ってくれている人たちばかり。
わたしが、自分の凸凹だと思っていた時間も
まんまるだと見ていてくれた人たち。


人は人で照らされる。
人は言葉に照らされる。

言葉は人で生かされて人は人に生かされる。

まずは日々の暮らしの中で・・・、
思いやりのある言葉がけを何より子どもたちにしたいものですが、
日々是精進。現実は厳しい。
でも、楽しい。

例えば今日の薬膳ランチ、
最高に美味しかったココナッツミルクのスープとか、
清々しい香りを放つブーケみたいに
誰かから受け取るものに助けられながら
わたしも、このまんまるで
少しずつでも、伝えることをしようと、描き始めています。

分かつ言葉ではなく、繋ぐ言葉。
指し示す言葉ではなく、照らす言葉を。
どこにもとじこめずに、手から手へ。

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大川久乃
わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。

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