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風のうた

本よりも歌に親しんだ子ども時代だった。

娘が生まれてご縁あり、柚山明子先生のわらべうたの会に1年間通った。
コロナでその開催は叶わなくなり、日々一層まよいの濃くなった中で通わせ始めた幼児園。そこからのコミュニティで地域の家庭文庫に通い、さらにわらべうたサークルがはじまっています。

いまそんな日常で娘と楽しんでいるわらべうたを、森のようちえんハーモニーの未就園家族むけ「ひだまりの日」という時間で、わたしからうたい伝えられることが、しみじみとうれしい。

こどもの遊びからうまれたという「わらべうた」。
祈りを歌い継ぐ「マントラ」。
今や訪れるペースは月1でも意識的にひとつの森に繋がりを持ち5年たって、伝承で唄われてきたこのうたたちと、森とが、同じちからでわたしを育んでくれていることを感じます。そして、森のそれは風のうただものねと、ひとりごちているのです。

すべての童話は詩だ、といったのはノヴァーリスだったかな

そのことばを聞いたときとてもうれしかった。わからないけどほんとうにそうだなと思った。詩は原初のうただとおもう。星のうまれのうたであり、風のうたのふるさと。そして童話は神話。星や木々のうたは神さまのことばだ。

こころの惹かれるままに、わたしもその伝え手になりたい。この手指や口を通して紡ぎ書きあらわしたい。その想いと行いをゆるしときには後押しするように、風がふいている。うたが聴こえる。


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大川久乃
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