見出し画像

告知*読書会をひらきます:『あいたくてききたくて旅にでる』

主宰するくすくす文庫にて、
読書会を開きます。

皆さんで読み合っていきたい一冊があるんです。

『あいたくてききたくて旅にでる』


この本には
第一部に八話、
第二部に九話の
“おはなし”が収録されています。

民話採訪者 小野和子さんが
50年にわたって東北の村々をたずね
山を歩いて田畑を抜けて
一軒一軒の戸を叩いて民話を求めた
その旅の胸にあったこと、
そこで聞き得た民話たち。

その“おはなし”から一話選んで
わたしから朗読させてもらうのを
会の前半で。

後半では、参加者同士がわいわいと
聞いた“おはなし”の感想や
何か思い出したことなどあればわかちあい、
または、今よんでいる本や
気になっている本なんかについてを
ご紹介いただくのでもいいと思っています。

くすくす文庫・オトトイロにて。
4月以降の平日午前中で曜日検討中
(決まりましたら告知します)

この会が、
何度に渡ることになるか未定ですが
とにかく、この本をひらくたび
一人で読むにはあまりにも
もったいない気持ちになるのです。

誰かに話したくてたまらない
このむねの疼きに、
眠った”民の記憶”を感じます。

わたしは、書くことの他に
西洋占星術(ホロスコープ)鑑定を受けたり
誰かの作品作りに伴走する仕事を
お受けすることがあります。

そのなかで、その人の物語を
共に眺めることを許されたのだ、と
気づいたときがありました。

その方の、物語の泉の淵に立ち
対話をしながら、繋げたりどかしたり、
流れが、よりそのようになっていく。

その作業は深い歓びがあると同時に
あぁわたしの作る(作りたい)物語も
きっとこの泉のどこかの淵にあって、
もしくは源泉はひとつで、

それぞれ、べつのおはなしであって
ひとりひとりであっても
「ひとりぼっち」じゃないんだ、
という感覚にも、触れました。

その人の根っこと
わたしの根っことが繋がっている
民としての、なにか。

そのひとの言葉で語ること
そのひとに生きる物語を
語り継ぐこと、
共に聴く場があるということが
わたしたち全体にとって
とてもだいじな
いのちにとってとてもだいじな
栄養になると思います。

児童文学専攻の専門学生時代
昔話の授業が好きでした。
水谷章三先生。
民話採集や再話という言葉にも
そのときはじめて触れ、妙に惹かれた。
授業の実習でやった再話という作業も
いつかお仕事としてやってみたいと
憧れ続けています。

また、特別講師で授業してくださった
村中李衣先生。
医療や福祉の現場で
「絵本を読みあう」ということを
実践されている児童文学作家である
村中先生は、著書ももちろんですが
生の言葉や姿は、絵本を読み語る様は
もう本当に伝わるものがすごかった。
今でもはっきり思い出せます。

若いころからずっと、もてあましていた
誰かとわかちあう場を希求する
この熱のこと。

ああ わたしは
あいたかったのだと、
今ひとり腑に落ち始めているのです。
あいたかった
ききたかった
そのための旅。

それをいのちが、記憶が、
指し示しているのです。

文庫をはじめて、何をするか
まだみぬページを、いっしょに開いてくれる
仲間を募ります。

もう一度ご案内
くすくす文庫・オトトイロにて。

読む本『あいたくてききたくて旅にでる』
購入は必須ではありませんがおすすめします。
会では著作権範囲内でもコピーは使用しません。

発行 PUMPQUAKES
編集 清水チナツさんの許可を頂き
会の運営・場所代を込とした
参加費(千円を予定)を徴収し
読書会を開くこととしています。

朗読をしたい方は、毎度お申し出下さい。
聞くだけ、話すだけも大丈夫〇

現在曜日の設定中なので、
参加したい方はご連絡ください。
会終了後ランチもできます(別料金・予約制)


いいなと思ったら応援しよう!

大川久乃
わたしの創作活動をサポートしてくださる方がありましたらぜひよろしくおねがいいたします。励みとし、精進します。