見出し画像

【おすすめエッセー本】 KEEP MOVING 限界を作らない生き方 27歳で難病ALSになった僕が挑戦し続ける理由

[おすすめ度] ★★★★☆ 

[読みやすさ] ★★★☆☆

[知識習得] ★★★☆☆

[ひとこと]

ALS。

スティーブン・ホーキング博士やあの「アイスバケツチャレンジ」で有名になった難病です。

身体中の筋肉が動かなくなり、声を出すことや食事もできなくなり、最後は呼吸もできなくなる。平均寿命3-5年とも言われる病気です。

原因や治療法は未だ不明。

-----

本書は、その難病に20代の若さでかかりながらも、自ら様々なプロジェクトや事業を立ち上げ、テクノロジーや何より仲間と共にこの難病に挑む著者の生き様が詰まっています。

著者の武藤さんは驚くほど前向きかつ活動的にこの難病に挑み続けており、その姿には感服します。

しかし一方で、本書の随所に書かれる本音や悔しさ、何より家族や妻のインタビューには正直本を持つ手が震えてしまいます。

年齢の変わらない著者をとても評する気にはなれず、私ができることはALSを頭の片隅に置いておくこと、彼を少しでも応援するために数冊ですが本書を買って親しい友人にあげること、そして彼の姿勢を少しでも私自身の挑戦にも活かすことだと思います。

-----

最後に、著者は様々な人に支えられていますが、これはALSになったからではなく、なる前からの仲間が変わらず支え続けているのかなと感じました。

読み終わった後、自分にはそんな真の仲間がいるか、じっくりと考えさせられました。

……片手分くらいはいました。きっと。

ALSとの戦い、祈るという言葉を使うのが大嫌いですので、本書を買って広めて少しでも新しいテクノロジーの開発費に充ててもらえれば幸いです。

いいなと思ったら応援しよう!

慶應卒TOEIC満点小説家の資格学習法
ファン様のサポートがあって10年以上執筆続けてこられました。 本当に感謝です。