息子が発見した“サスペンス”!?~頭蓋骨の思い出~
こんにちは、みなさん。今回は私と息子のちょっと懐かしくて、少し驚きもあるエピソードをお届けします。 とても懐かしい思い出です。高校生の時に不登校になり、心配で仕方なかった息子ももう社会人5年目、少し大人になりました。そんな彼と、少し前に昔話に花が咲き、二人で盛り上がった話です。
あれは息子が小学校1年生の頃。 本当に忘れられない出来事です。彼は小さなころからとても元気で、しばしば友人と小学校の裏山で遊んでいました。 自然とふれあうのが好きなやんちゃな男の子でしたから、虫や木の実を集めていました。泥の中に入っては、ザリガニを取ってくるような子供でした。でも、その日はいつもとは違うスゴイものを見つけたのです。
その日の夕方も、私はいつものように仕事から急いで帰ってきましたが、玄関を開けて、思わず心臓が止まりそうになりました。
「きゃーーー」って叫んでしまいました 。
な、なんと!!!!玄関マットの上に「頭蓋骨」が鎮座していたんです!
しかも、サッカーボールくらいもある大きさの頭蓋骨。。夕暮れの玄関にひっそりたたずむ頭蓋骨…息子はその横でやきもきしながら私の帰りを待っていました。
「かあさん!見て!人の頭見つけた!僕、第一発見者」と息子。よく見ると、いや、よく見なくても人ではなさそうです、それは動物の頭蓋骨のようです。でも、犬や猫ではなさそうです。私の頭の中では、コレは、いったい何なのか??とグルグルしていました。
そんな傍らで、彼は「事件現場の証拠品」を持って帰ってきた気分まんまんで、わたしをのぞき込んで私の言葉を待っているのです。私も刑事ドラマが大好きだったのですが、あまりの驚きと多少の気持ち悪さで、しばらくは冷静な受け答えができませんでした。
彼に「警察に届けた方がいいのかな?」なんて聞かれたときには、何度か深呼吸をしてから、どう見てもその骨は動物のものにしか見えず、やっとの思いで、「うーん、これは警察に行くべきものじゃない気がするな…たぶんイノシシとかの骨かな」と伝えました。おそらく、イノブタの頭蓋骨か何かだったのではないでしょうか。事件の第一発見者になり損ねた彼は、少しガッカリしていましたね。
ちょっぴり大人になった彼は、その時どんな気持ちだったのかはよく覚えてないと言っていましたが、今考えれば、本物の事件現場に遭遇したつもりで母親の私に自慢したい気持ち、だったのかもしれません。私には本当にスリリングな体験でした。
この出来事を思い出すたびに、あの頃の彼の無邪気な顔と、子育てに必死だった私を思い出します。 その後、彼は高校で少しつまずき、不登校になったこともありましたが、あの頃から変わらない「何かを見つけたい、やってみたい」という探究心が彼の中にあったのかな、なんて今なら納得する部分もあります。
今、こうして社会人の彼といろんな思い出話ができるのは、少しずつ過去の出来事を「笑えるエピソード」として振り返ってみることができるようになったからかもしれません。
人生って、本当にいろいろありますよね。うまくいかないことや思い通りにならないこと、予測できないことがいっぱい。それでも、こうして時間が経ってば、笑って話せるようになることもあります。親も子も、それぞれに悩んで乗り越えようと、もがいた結果、今日があるのかな、と思っています。
今回は、息子の小さな冒険とそこから今につながる母と息子の思い出の巻でした。過去を懐かしく振り返ることができる今の私と共に成長した子に感謝です。静かに見守りながら、応援していきたいと思っています。
皆さんも今の悩みがいつかは笑える思い出になると信じて、心にほんの少しの余裕を持って、日々を過ごしてみてくださいね。
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