絵本をつくったきっかけは?~絵本をつくる子どもたち~
絵本作りのきっかけ
「なんで絵本作るようになったんですか?」って、よく聞かれるんです。まあ、答えは簡単で、僕が飽きっぽい性格だからなんです。いや、本当に。それだけなんです。でもね、ちょっと説明すると、きっかけは自分の子供たちなんです。当時、まだ小さくて、夜になると絵本を読んであげていました。『ぐりとぐら』とか『アンパンマン』とか、あと『桃太郎』ですね。まあ、いわゆる鉄板ラインナップってやつです。最初は楽しかったんですよ。「ああ、僕、父親やってるなあ」っていう満足感もありましたしね。でも、毎晩同じ本ばっかりリクエストされると、こっちは飽きてくるんですよ。
子供たちと作るストーリーの楽しさ
ある夜、ふと思ったんです。「これ、適当に話変えてもバレないんじゃない?」って。それで「昔々あるところに…おじいさんとおばあさんと知らないおばあさんとゴリラみたいなおばあさんがいました」とか言ってみたんです。それがね、子供たちがめっちゃ笑うんですよ。で、調子に乗って「大きな桃がどんぶらぶらぶら踊りながら流れてたので、おばあさんも一緒に踊りました」とか言ったら、また爆笑なんですよ。「あ、これイケるわ」って思いました。
そっからなんです。なんかね、子供たちも話に参加させたらもっと面白いんじゃないかって思ったんです。「昔々あるところに誰がいたと思う?」って聞いたら、「ウルトラマン!」とか「ゴリラ!」とか言い出すんですよ。それが楽しくて。僕が質問して、子供たちが答える。それを繰り返していくと、いつの間にかストーリーができてる。なんかね、それがすごい発見だったんです。
絵本作りが広がった理由
その頃、息子が通ってた幼稚園の先生がね、「お父さん、卒園記念に絵本作りませんか?」って言ってきてね。なんかもう、勢いで「やります!」って答えてしまったんですよね。で、その時作ったのが『たこ焼きのタコ太郎』。内容は、たこ焼きのタコ太郎が「もっと美味しいたこ焼きになりたい!」って言ってスーパーに行く話なんです。途中で転がったり、いろんなハプニングがあって、最終的に「食べられてしまう・・」っていう、まあ、いい話です。
そっから絵本作りがどんどん楽しくなって、気づいたらバンコクの保育園で絵本作ったり、カンボジアの孤児院で子供たちと絵本作ったりしてたんですよ。飽き性なので、いつまでやるか分かりませんが。