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JXコン「IDENTITY」ただのファンになり下がった夜

追記
こちらの記事は、ジェジュンとジュンスの歌声を中心に書いたものです。
ライブの全体のレビューは、この記事の前に公開している『JXコン「IDENTITY」蘇った東方神起サウンド』の方に分析記事を書いていますので、併せて読んで頂くと全体像がよくわかると思います。


西武ベルーナドームで12月14、15日に開催されたJXライブ「IDENTITY」を拝見しました。
彼らの歌声は、実際のところ、どうだったのか、また、彼らの歌声から感じたもの、さらにジェジュンの歌声に感じた小さな懸念についても記事の後半に書きました。


『忘れないで』

今回のセトリは、ほぼ韓国と同じです。
違っていたのは、音源だけが流れ、会場のファンが歌う楽曲が、日本では、『忘れないで』になっていたことと最終曲の『LOVE IN THE ICE』が日本語で歌われたことです。

『忘れないで』は、ジェジュンが東方神起時代に日本語で作詞したバラード曲として有名です。
この楽曲の歌詞の内容は、意図せず、そのまま、分裂後の日本活動が封印された彼らの気持ちを代弁することになったと言えるかもしれません。

楽曲としては、当時、ジェジュンが作詞作曲したもの。
当時のインタビューで、「先にメロディーを作り、後から歌詞を入れた」と話しています。
また、韓国語で書いたものを日本語に直したのではなく、最初から日本語で書いたとのこと。
「複雑な言葉だけ最後に直してもらった」と話しています。

東方神起のサウンドボーカルにピッタリのバラード曲に仕上がっており、ジェジュンが作った楽曲の中でも秀逸な曲の1つです。

ヒット曲というものは、その歌手の歌声を生かす、または、その歌声の特徴にピッタリあった楽曲に出会えたとき、生まれると言われています。
『忘れないで』が多くの人の記憶に残る曲なのも、当時の東方神起のメンバーの歌声を生かした作りになっているからと言えるでしょう。

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