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ユチョンBirthdayLIVEに見る日本ファンの存在


はじめに

記事の本文に入る前にお伝えしておきたいことがあります。

先日、出した記事に関して、ユチョンファンの方から、批判コメントも届いたりしましたが、当然、ユチョンファンでない視点から書いた記事は、ファンの方から見れば、不行き届きも情報不足も否めないでしょう。
それは、今回に限らず、他のアーティストの記事に関しても、ファンの方々の情報量に到底勝ることは出来ません。
それでも、一般的な視点と、一応、音楽評論家として仕事をしている人間として、他には書かれていないような視点から記事を書いているつもりです。
不思議なことにどのアーティストを書いても、そのような批判をされたことがないのですが、ことJYJのメンバーに関してだけは批判されたりします。
それは、私が同じようにファン出身であるということに対する潜在的批判感情に基づくもののように感じます。

アーティストを題材に記事を書くこと自体を批判する人もいますが、その理屈で言えば、私達音楽評論家や音楽ライターという職業は成り立たないことになります。
有料販売されていない記事は、匿名のブロガーが書くものが多く、記事とは言えません。無料で提供されているように見えるものでも、無料なのではなく、それを掲載しているサイトから、当然、原稿料というものが執筆者に支払われています。
原稿料を企業から取るのか、個人から取るのか、その違いだけであって、どの分野でも、評論家やライターという職業の人達は、それで生計を成り立たせているということになります。
それは、書籍というものも同じことになりますね。
書籍を購入する人は、必ず代金を払い、その一部が著者に入る仕組みになっているからです。
ですから、そういうものを読みたくなければ、読まなければいいわけです。
そして、私達が書くことを止める権利は、誰にもありません。もし、アーティスト本人が止めたければ、訴訟を起こせば、司法の判断によって、書く権利に制限がかかる可能性がある、ということだけです。

という長々とした前置きを書きましたが、それらを踏まえて購入する方はお読みください。
私も現職に就くまでは、8年間、好きな人が日本に戻ることをひたすら願い、さまざまな活動をしてきた人間です。
それが多くの人の批判も招きましたが、それ以上に賛同してくださる方々もいたおかげで、活動をすることができました。
ですから、ファンの方々の気持ちというものは、それなりに理解しているつもりです。
私が書くものは、そういう視点に立って書いているということだけ、お伝えしておきたいと思います。

記事本文は有料になっています。
7500文字の記事になりましたのと、業界人として知り得る情報を書いていますので、それなりの価格に設定しています。
納得いく方だけが購入下さい。
(校閲が入っていませんので、極力、変換ミスなどのないように記載していますが、後に発見した場合は、訂正致します)

さまざまな状況を鑑み、さわりのない冒頭部分だけを公開します。

日本固有の単語「推し」

韓国では、兵役が義務として課せられます。
それは、どんなに売れている芸能人であっても例外ではなく、2年近いブランクは、芸能人にとっては、大きな転換期になることが多いです。
その為、韓国では、兵役に入るまでが1つの勝負と考えられ、K-POPアイドルは、それまでに稼ぐだけ稼ぐ、売れるだけ売る、ということが当たり前の時期がありました。
また、韓国では、30歳にもなれば、アイドルを追いかけることは、大人気ないと考えられ、アイドルファン生活は、10代、20代で卒業するということが当たり前の風潮として捉えられてきたことは確かなことです。
その為、アイドル自身も自分達が活躍できるのは、20代の入隊前までで30代以降は、アイドル活動など出来ないと考えていた人がほとんどでした。
その常識を覆したのは、日本ファンの存在です。

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