私の尊敬する女性over-80
「未経験の仕事に挑戦するのは、何歳までがいいのでしょうか?」
このような質問に、年齢は関係ないということをあっさりと教えてくださる人生の先輩はたくさんいます。
それも、ご自身が実践でその背中を見せている女性たちです。
今日は私が勝手に尊敬している「80歳から活躍されている女性」をご紹介します。
その人は「和田京子不動産」という不動産屋を営んでいらっしゃいます。
ご本人の本名に「不動産」というネームを付けた屋号です。
76歳でご主人を亡くすまでは専業主婦で家庭を守ったあと、
「私も働いてみたい、自立したい」
という思いで、ご自身が「家」が好きだったこともあり、宅建(宅地建物取引士)の取得を目指されます。
猛勉強のうえで宅建を取得されたのが79歳。
(宅建合格者最高齢だそうです)
注釈:
(実は、私もはじめての仕事が不動産だったので宅建取得はMustで試験を受けて合格しましたが、専門用語が多く未経験から勉強するのはハードルが高いことを知っています。不動産屋さんで長年働いていてもその試験の難関さで宅建を取得できていない人は結構多いです・・)
資格取得後、普通ならどこかの不動産屋に勤めるのでしょうけれど、80歳で雇ってくれる普通の会社はないため、自分で事業を始められました。
私がすごいな~と思ったのは実はここからです。
和田京子さんの理念は「世界一親切な不動産屋」になるということです。
そのために、ご自宅を店舗に改装して24時間365日営業されています。
また、不動産仲介ではタブーである「購入者からの仲介手数料無料」を会社の方針としてされています。
同業者の反発嫌がらせも乗り越えこの方針で営業されています。
もうひとつ、普通の不動産屋さん以上に生活者目線で物件を親切に内覧案内されていました。
それは、不動産の見えない部分まで案内するということです。
例えば、
・排水の状況の確認
・ビー玉を持ち込み、家の傾きがないかを確認
・スマホを持ち込み「バリ3、OK!」と電波状況を確認
不動産仲介は入居後に見えない部分で「こんなはずではなかったクレーム」が発生することもあるため、売買前には見えない部分まで確認をされていました。
私が和田京子さんを知ったのは、以前住んでいた家から近いところにこの不動産屋さんがあったからなのです。
偶然です!!
はじめて知ったのは住宅街の歩道に立てられた2本のピンク色の不思議なのぼりです。
そののぼりにはチャーミングなシャツを着こなした小柄でかわいらしいおばあちゃんの写真があり「和田京子不動産」と書かれていました。
不動産屋さんらしくないのぼりでしたので、初めて見たときは???でした。
しばらくして2016年になり、大きな書店でこの本を偶然見かけました。
「あ~、あののぼりに写っている人だ!」
と気づき、本を購入して読んでみたのです。
(^^♪
(この記事を書いた時点では本は中古での流通となっており新品の値段ではないようです・・)
この本や和田京子さんの姿勢から、新しい仕事を始めるのに年齢は関係ないということを教えてもらえました。
もうひとつ教わったのは、その業界にいなかったからこそ古い慣習をサクッと凌駕できるのだと感じました。
どんな業界にも「独特の暗黙のルール」があり、若いうちからそのルールに慣れてしまうとその前提から離れることができず、イノベーションを起こすことができない気がします。
若い人だから起こせるイノベーションが多いとは思いますが、年を取ってから起こせるイノベーションもあるんだな~と思いました。
人生100年時代を生きる働き方について、Haniko世代には勇気をもらえる先輩からのメッセージと受け取れました。
(*´ω`*)