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2020/04/12 FACT FULLNESS

今回は「FACT FULLNESS」という本の要約を記します。

「FACT FULLNESS」 とは、事実(FACT) に基づいて考え行動することを指します。この本を読むと多くの人が世界の経済、環境,医療について誤った見方をしてきたかを理解できると同時に、多くある情報の中から正しく判断するためにどうするべきかを学ぶことができます。

起(補足)「世界に興味がないから読まなくていいや」なんてことはこの本にはありません。物事を間違って見てしまうのに、人間のどういった本能が関係しているかといった話があります。事実を正確に捉えるという観点からビジネス・生活にも活きてくると思います。

例えばこの本で「発展途上国」と「先進国」の例があります。先進国(西欧諸国やアメリカ)以外の発展途上国は貧困に苦しんでいると思っていませんか。結論から言うとそうではありません。下図1、2をご覧ください。1965年の各国の経済力・寿命のグラフ、そして2017年の経済力・寿命のグラフです。見てわかる通り2017年において、世界は2分化してはおらず、むしろ中所得国が多くを占めています。

図1 :1965年の経済力(横),寿命(上)の関係性を表す図

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図2 :2017年の経済力(横),寿命(上)の関係性を表す図

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また、2017年において、中所得国は世界の75%を占めており、低所得国はわずか9%しかいません。これは人間の分断本能によって、先進国と他の低所得国という勘違いを起こしています。物事を正確に捉えるためには、数字を見ること、そして比較をすることが大切になってきます。

承で紹介した分断本能の他に下図のような10個の本能があります。この中で印象に残っているのは、9.犯人探し本能です。犯人探し本能とは、「こういう悪い事態になったのは〇〇のせいだ」と考えることです。しかし、「〇〇のせいだ」と考えることは物事の解決には必ずしも繋がりません。悪い事態になった原因が何か・原因が分かったら自分として何をすべきなのかを考えることが重要であると書いてあります。よく仕事で上司のせいだ、お客さんのせいだと言っている方は見直した方が良いかもしれません。

恐怖を煽ってくるような人もいるかもしれないが、事実を捉えるのに大切なのは数字を見ること、そしてそれらの数値を比較すること。悪いことが起きた時誰かのせいにするのではなく、なぜ起きたのか(時には数値をもとに調査する)原因を考え、対策することが重要。

図3:ファクトフルネス10個の本能について

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