稲木紫織のアート・コラムArts & Contemporary Vol.15
家にいるのが苦にならないのは
大きな絵画と暮らしているから
根が引きこもり気味で、毎日原稿を書いている生活だからかもしれないが、家にいるのが苦にならない。そして、その理由は、自ずと選んでいる自覚があるのだが、大きな絵と暮らしているからだと思う。スケール感のある絵画が佇む空間は、日常にあって、非日常へ飛ばしてもらえる。
コンドウ・マサコによる150号と100号の抽象画を壁一面に配したリビングルームは、日々、これらの色彩とダイナミズムから、新鮮な驚きと癒しと生きる力をいただいている。光と透明感の魅力。陽光の強さや角度によって様々に印象が変わり、陰影の濃淡も微妙に変容する。一日中、見ていて飽きることがない。
コンドウ・マサコによる150号と100号
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