つれづれ日記22 43年ぶりの再会
先日、雑誌婦人公論で女優の秋吉久美子さんと対談をさせていただいた。
今回の小説『疼くひと』の帯に秋吉さんからコメントをいただいたも、版元の中央公論新社の編集部のはからいで実現したもので、雑誌の編集部としても、小説を語り合う上でいちばん自然な人選だったのだろう。
ところが私自身は対談のその日が来るまで、とても緊張していた。
理由は、私がまだ雑誌のライターをしていた若い頃、映画界に彗星のごとく現れた女優秋吉久美子さんを取材させていただく機会が何度もあったのに、長いことお会いする