生産者もだけど、それを支える従業員も大事
2019.4.16 追記・修正しました
養豚家のぶさんのこのnoteが学びがありすぎる上に一次産業の現状をわかりやすく伝えていて、めちゃんこおすすめnote。
たくさんの人に読んでほしいやつです。
真ん中あたりにこういうこと書いてあったんだけど、共感しかない…。
○生産者ひとりを4〜5人で支える構図
○機械類などの有形物に対しての投資はバンバンするのに、広報や無形物に対する不明確な投資は渋い
みたいなところは、私自身としても特に頷きが多い部分だなあと思ってて。
農業だけじゃなく漁業にも、一次産業全体で通じる話だなあと思っています。
○ 生産者ひとりを4〜5人で支える構図
なにを生産するにしても、生産者ひとりだけでは作業効率もなかなか難しく、生産者ひとりに対して4〜5人は必要だろうなと思う。
例えば、いまわたしが携わっている牡蠣やわかめを考えても、生産工程が多く、どう考えてもひとりじゃ難しい。
生産者を支える従業員さんがいるからこそ生産を回せてる、みたいなところはあるなあとはっきり思っています。
なので、生産者人口だけじゃなくて従業員として生産者を支える人もがっつり増えていかないと難しいんだよな〜。
両方大事!
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○機械類などの有形物に対しての投資はバンバンするのに、広報や無形物に対する不明確な投資は渋い
これは…、間違いなくそうだなあと。
なぜかというと、私がやっているoystagramなども、はじめはそう思われていたであろうから。
「なんでそんなに写真撮ってるの?趣味?」的な感じだったような気がする。(まあたしかに趣味でもあったし、私の説明不足もあるけど…)
そもそもだけど、生産者にPRやSNSなどに対する知識が全くない場合、それを考えたり評価する基準がないんだから、はじめからスパッと判断しようがないよなあと印象があります。
それはこの何年間か粘ってコツコツやってきたことで、はっきりしたこと。
こういうことをいうとあれだけど、経営者的な目線で見ると、結果がはっきり見えてこないとリスク回避しようと思うのは仕方ないことだよねえ。
目に見える、ということはリスクを考える上でも大事なことで。
そういう意味でも、無形の広報に力を入れるよりも、作業効率を高めてくれる有形物の機械類などの投資はわかりやすく行いやすいんだろうなあと…。
このへん、自分と同じくらいの年代なら話はスムーズにいきそうな気がするんだけど、年代がかなり上の生産者の場合は粘り強くコツコツと構えて進める意志がないと難しい印象あったりして、どうなんだろ…。
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そして、自然と生き物を相手にする一次産業にとって、天候やその年の成育に左右される部分もあるので、そもそもリスクのある職種でもあります。
"自業界ながら既存のシステムでの生産者としての生き方がギャンブラーに近いのは事実です。生産規模が一定な中で毎日・毎月・毎年の相場に揺られながら、天候や疾病などの要因と戦うのは十分にリスキー。それ故に博打のような仕事を主業にしたくない人やそこに入りたい人が少ないのも無理はありません。"
海の仕事でいえば、今年は海水温の影響などでわかめの成育が悪く、わかめがない分値段が跳ね上がる、みたいな状況になっています。
また、わかめの生産者や従業員も減ってきているので、重ねて値段も上がる要因になっている。
良いんだか悪いんだか…。
ある程度生産できている人にとっては高値で取引されてるからいいんだけど、短くて成育が遅いわかめばかりの人はどうかなあ…。
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ひさしぶりにのぶさんのnoteを読み返して、ざーっと自分の思うままを書いてみたけど、眠くなってきちゃって全然まとまりないからここまで。
なにはともあれ、生産者としてでも従業員としてでも、一次産業おもしろそう!って思ってくれる人が増えたらいいなあ。