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季節や暮らしを感じること

遠野にある和菓子屋さんの女将さんから、"中秋の名月"の日に山際から登る月を見るためのベスト月スポットがあることや、初夏のきゅうりを収穫して切ったときに出るにおいの話を聞いた。

きゅうりが獲れたからポテトサラダをつくる。時期のものを食べて感じる楽しみは風流そのもの。

前は日常的に季節とともに大切にしている習慣や食べ物があった暮らしだったけど、いまは自ら意識しないと難しくなってきた。

なんでもそろって便利なんだけど、便利すぎるのも考えものなのかもしれないなあ。

そして、だんだんと天候の意味での季節が夏や冬に寄ってきていて、四季も薄くなりはじめている。

天候ですら季節感を失いつつあるから、そういう意味でも、"季節感"のある食べ物や行事を大事にしたほうがいいのかもしれない。

和菓子屋さんの女将さんの話から、ふと思ったのでした。

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三浦 尚子 / Hisako Miura / ura
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