他責思考のススメ
「責任を取って辞めます」
政治家が何か問題を起こしたとき、責任を取るという形で辞職することがあります。これは政治家に限らず、地位のある人々がよく行う責任の取り方です。しかし、そもそも「責任を取る」というのは具体的に何を指しているのでしょうか。辞職したとしても、残された人々の環境が劇的に好転することはあるのでしょうか。
責任の生産性のなさ
世の中には「責任を取る」といった話がよくありますが、その中身を見ると、反省や償いのようなことばかりで、正直、生産性がないと感じます。本来、責任を取るとは、成功するまでやり続けることだと思います。このような形ばかりの責任や重圧を無視しつつ、次の成功で手柄を得るまでの方法をお伝えしようと思います。
他責思考のススメ
まず、何か失敗してしまったとしても、自分のせいにしないでください。ただし、他人のせいにもしてはいけません。ITエンジニアには「人はミスをする生き物だから、ヒューマンエラーが起きる仕組みが悪い」という考え方が根付いています。このように、失敗が起きたときは、自分を責めるのではなく、仕組みが悪かったと考えるようにしてください。そして、その上で、ヒューマンエラーが起きないような仕組み作りを考え、改善策を進めていきましょう。もちろんその改善がうまくいったら自分の手柄にしてください。
ちなみにITエンジニアであれば、どんな失敗でも全部仕組みのせいにすることが出来ます。例えば
大事な会議に寝坊した → 起きれない環境が悪い → IoTのカーテンや光源を使って朝自動的に明るくなるようにする
大事な記念日を忘れていた → 予定を思い出せない環境が悪い → Googleカレンダーに全部登録しておき、何日か前に通知設定する
仕事が漏れていた → やることが可視化されていない状態が悪い → 期限が設定できるタスク管理ツールで全部管理する。なんならタスク管理に入ってないことはやらない。
という形で、プライベートなことであっても全部システム化していっちゃいましょう。システムに動かされてる方が楽ですしね。
失敗は学び
また、失敗しただけで落ち込む人もいますが、これもスタートアップ界隈でよく言われている「失敗は学び」という考え方を徹底しましょう。かのエジソンも「失敗は成功のもと」と言っていますが、失敗を学びとして捉え、次の成功に向けて努力し続けましょう。ちなみに、失敗のままで終わらせてしまうと、それはすべてあなたの責任になってしまいます。そうならないためにも、成功するまでやり続けることが大切です。ユニクロにも、大失敗を大成功に変えた有名な話があります。
多くは語りませんが、責任の取り方とは、こういうことですよね。成功するまでやり続ければ、それまでの失敗はすべて学びだった、ということになります。
まとめ
このように、失敗を学びとして捉え、責任を仕組みの問題と考えることで、次にやるべきことや成功への道がよりクリアになってきます。ただし、注意すべき点として、失敗したときに反省しているふりをしておかないと、相手を苛立たせてしまうことがあります。心の中でそこまで思っていなくても、一応謝っておくことが大切です。これもビジネスマナーの一つだと思います。とはいえ、自分を責めることは生産性がないので、やめておきましょうね。