『彼岸の図書館』をよんで
誰かの思考をのぞく、というスタイルの読書が好きだ。本のタイトルから読みたい、と思ったわけではなく、先日木之本でお話した青木真兵さんの本だから手に取った。
奈良県の東吉野村で、人文系図書館『ルチャリブロ』を開いている人。川を渡らねば辿り着けない場所にある、現世とは違う原理で成り立つ、彼岸の図書館。その考えにどうしようもなく惹かれた。そのことを話す青木さんの柔らかくもどっしりとしたあり方にもピンと来たのだと思う。久しぶりに読書がたのしかった。青木さんの声で再生される文章が心地よ