どんな言葉で伝えよう。
下書きに残っていた2021年のブログ。
同僚のご家族に不幸があった。
それから数日、同僚は仕事復帰した。
同僚が香典返しをデスクをまわって一人一人に配っていた。私の順番がきた。私はどんな言葉を発すればいいのか悩んだ。
私の祖母は人生100年時代の現代において、かなり早くに亡くなった。同僚のご家族も。
私は小さかったから祖母の記憶自体がおぼろげだ。
祖母は末期癌だった。癌が見つかってからは家族が入れ替わり立ち替わり見舞い、遠方に療養にも行ったそうだ。父の書斎には未だに癌に関する本がたくさん並んでいる。
親族が集まった時に見たアルバムに、療養先で撮った写真があった。思いきり笑う祖母と父。きっと最後の旅行も兼ねて。どんな気持ちで過ごしてたのだろう。命の終わりをすぐそこに見ながら過ごす毎日を。
「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きる」
明るく振舞う同僚も、きっと心は泣いていて、でも気持ちを切り替えるために気丈に振る舞っているのだろうと思ったら、まず自身の心と体を大事にして欲しいなと思った。
それを言葉にしたかったのに、どうにも上手く伝えられなかった。その後もぐるぐる考えたが答えは出なかった。
ネットで調べてみると、私と似たような悩みを相談している人がいた。その中に「どうぞお疲れが出ませんように」という回答があった。正解か不正解か分からないけれど、私が伝えたかったことに限りなく近い。
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