今年の県高美展

 昨日の日曜日。娘も出品している「山形県高等学校美術展」を観るために米沢に行ってきました。

 ぼくも高校の時まで油絵を描いていましたが、あの頃の自分とは比べ物にならないくらい今の高校生は上手い。100号クラスの作品を、さほど破綻もなく描き上げる力量には驚かされます。

 モチーフとしては自分自身が多いようです。青春という時期、少なくともその真っ只中にいる時はとても苦しく、泥々さえしているものです。そんな狂おしい自分を見つめる作品が多くなるのは自然なことだけれど、いま少し周りを見て欲しいと思わないでもない。最近の若い人たちの書く(私的)小説の絵画版ではなく、世界を見据えたテーマ性のある作品が少しは観たい、と。

 さて我が娘の作品は、むしろその大きなテーマが先にたったもので、観るほどに良くなってきましたね。ただ、テーマに沿って集められた個々のモチーフの連携がいまいち取れていないようで、それが理解の難しさになっています。手に余ったのかもしれないけれど、志は良かったのではないかな。親バカですか。

 帰りは「白鷹ヤナ公園あゆ茶屋」に立ちよって写真を一枚。尾頭付きが苦手なので肝心の鮎は口にしません。それでも少し「日曜」させてもらいました。

 そして夜。メジャーリーグ公演「百物語」(出演・白石加代子)を観賞。最初「クセのある読みだなぁ」と感じ若干違和感も覚えたのですが、結局は負けてしまいました。凄いです、白石ワールド。独りであれだけのことをされてしまうと、大勢の人間が右往左往する普通の演劇なんて、立つ瀬がないじゃない。(071014)

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