サラ・ブライトマンを聴く

 良いんです! サラ・ブライトマン。

 まずもって「声」がすばらしい。女神か妖精のそれだね。アルバム「LA LUNA」には妖気が満ちてる。ぼくは思わずケルトの神秘を感じてしまったのだけれど、ライナー・ノーツを読むと、サラ自身、「彼(プロデューサーのフランク・ピーターソン)は、私の声の中にあるケルティックな要素を引き出せる曲を必ずひとつは選ぶべきだというの」と語っているではないの。最近不勉強なぼくだけど、まだカンは確かなようだね。

 サラを知るきっかけになった「La Califfa」のすばらしさは言わずもがな、あらためて偉大を思い知らされたのはバッハでしたよ。「A Whiter Shade of Pale」。洋楽に疎いぼくは知らなかったけど、「ロック/ポップス・ファンには説明不要の名曲」で、バッハの組曲第3番ニ長調を元にして作られた、「プロコル・ハム'67年の世界的大ヒット」とか。別格という感じで、全体を引き締めてる。すばらしい。

 イギリス生まれのサラ・ブライトマンは、ミュージカル「キャッツ」のオリジナルメンバーだそうですね。こんどは「キャッツ」のCDを買いたいな。あの名曲「メモリー」は、ぼくの「あの世」への旅立ちの歌だもの。いままでいろんなものを見たり、読んだり、聴いたりしてきたはずなのに、まだまだ知らないことが多いものなんですね。知らないことは知りたいこと。

 人は未来に魅せられてこそ、今日を生きることができる。(2002.03.07)

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