カーズ

 「カーズ」のDVDが届いたのでさっそく観賞。あっぱれな面白さです。車に感情移入できるか? と心配だったんですがね、なんのなんの、最後には小生意気だったマックィーンが大好きになり、メーターと話をしたくなり、サリーに恋をします。

 Pixerのアニメは技術的に優れていることはもちろん、そのテーマも非常に良いのです。友情・家族愛・信頼。みんな望んでいるのに、なかなか得られない。みんな夢見ているのに、なかなか信じられない。予定調和と言わば言え、ハラハラドキドキの末のハッピーエンドは、見る人の心を温かくしてくれる。

 今回の作品はいつにもまして、効率至上・勝利第一の世情に軽くジャブを食らわせ、仲間とともに生きる温かい社会の大切さを謳っていたように思います。それが、神の視点でないのが好ましい。アメリカ人の視点に過ぎない、って揶揄する向きもあるだろうけど。(2006.11.09)

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