図書室にて
娘の受験に付き添い、ある看護学校に行って来ました。父兄の待合室は特に用意されていなかったものの、職員から図書室での待機を許され、父兄は看護・医療関係の書籍に囲まれて数時間を過ごすことに。
図書の閲覧も自由。持参の書物も読み終えてしまったし、何か面白そうな本はないかな。……手に取ったのは、看護学生たちの卒業論文集。なかなかの力作揃いです。
時代を反映したものか、昨年の文集には終末期看護をテーマにした論文が多かったようですね。専門用語も多いけど、そこはそれ、いちおうは看護婦の夫。耳学問で少しは馴染みがありますから、読むことぐらいは出来ます。ぼくは初めて聞く名前だったのだけど、キューブラー・ロスという精神科医の『死ぬ瞬間』がおおく取り上げられていて、興味を持ちました。
調べてみると、この本は今では文庫に収められています。さっそく近所の本屋さんでget、読み始めました。これはもう、死をめぐる思索の書であり、哲学書ですね。
ね? 1969年に出版された本とはいえ、その内容は今日的であり、かつ普遍的です。(2002.02.05)