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働きたくないし定住したくもない、今日死ねるように今を楽しみたいだけ

カナダに到着してから1週間経ったらしい。(友達が教えてくれた)
まだ1週間しか経ってないのかと思った、居場所を転々としたりいろんな人との出会いがあるからかもっと長い時間の出来事のように感じる。

ホステルにいてるとなんとなく居心地の良さがある。共用のキッチンやリビングにいてると、みんな一緒にいるけど各々が自分のことをして好きに過ごしてるのが良い。

そんな中でも「ここ座ってもいい?」みたいな瞬間瞬間に必要なコミュニケーションでは互いにリスペクトがあって。でもみんないずれはホステルを出ていくからこそ、この人とまた会うしな…といった情けみたいなのからくる面倒なコミュニケーションはない。今ここにカラっとした関係性だけがあるのがすごく心地良い。

ランドリーやキッチンの使い方が分からない時に助けを求めたら、どんな国の人も丁寧に教えてくれて本当に助けられた。嬉しい。これはヒッチハイクをした時からめちゃくちゃ思ってることだけど、人は本当に優しい。

そしてどの土地もいろんな特徴があっていろんな人がいて面白い!けどずっとここにいたいという気持ちは生まれない。それよりかもっともっと様々な土地を感じてみたい、そうしたら自分がどうなるのか知りたい。という気持ちが強くなっていく。

やっぱり同じ環境に居てられない人間なんだな〜と再確認しながら、そこが私のかわいい所なのよ、とか思ったりしてる。

こうやって流動的に過ごしてると『ちょっと前に気にしてたことが今には忘れちゃってる』の"ちょっと前"がめちゃくちゃ短くなっていってることに気づく。居場所や関わる人がその日限り、その場限りだとほとんどのことが気にする必要がないし、気にする暇がない。これもめっちゃ心地良い。

カナダに来てから人と出会うと当たり前に「何しに来てるの?ワーホリ?留学?」という会話になる。それに対して私は「今は観光みたいな感じです。働こうとは思ってません、期間は決めてません、住む場所も決めてなくてホステルを転々としてます」と回答してる。

そしたら大体、お金大丈夫なの?と聞かれる。

未来的に大丈夫かどうかは分かりませんが、今はこうやって生きてるので大丈夫です、としか言いようがない(もちろんこんな言い方はせず流してるんだけど)。お金のことも気にしようと思えばいくらでもできるし、どうでもいいと思えば軽くなる。

死ぬ時、最も軽い状態でいたい。持ち物もお金もやりたい事もしがらみとかも0になって還りたい。だから毎日今日が最後の日と思って0に近づけていってるような感覚でいる。

日本からカナダに来てワーホリをしてる(してきた)人たちがみんな口を揃えて「働くのが楽しい、仕事に行くのが苦じゃないっていう初めての感覚になった」と言ってる。それを聞いて働くのも少し気になってきてる。

でも今は働きたくない。"今は"なのかずっとなのかよく分からないんだけど。ワーホリだからって1年間まるまるガッツリ働かないといけないわけじゃないし、海外に来たからって何か爪痕を残さないといけないわけじゃない。

なら今の私は一人でいろんな場所に行っていろんな景色を見たい。自然を感じて、人に出会って、身体を動かして、ご飯を食べて、眠くなって寝るっていう日々をしてたい。そんな日々を過ごしてると何かをこうやって書きたくなるから書いていたい。

バンクーバーで出会った人に、なんのために生きてるとか考えたことある?と聞かれた。考えたことはある。考えてもそんなの分からん!となるけど、なんとなく「今を楽しむためかなと思う」と答えた。その人は「死ぬために生きてると思う」と言った。

ほぼイコールだと思う。
死ぬために生きてるなら、今日死ねるように今を楽しみたいから。

日本を出てから一番感じるのが、大切な人の存在が心の栄養になってる事。会えないし特に連絡取ってるわけじゃないけど、いてるって事実がそのままエネルギーになってる。あたたかい。

今日もまだ夕方5時ごろだけど眠い。寝る。


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