パリ国際大学都市のル・コルビュジエ
パリ20日目。今日もル・コルビュジエ建築を見に行こうと思い、14区にあるパリ国際大学都市(シテ・ユニヴェルシテール)にあるスイス館を訪れる。以前にも訪れたことがあるが、改めてこの国際大学都市は素晴らしい所だと思う。主にフランスの大学で学ぶ留学生の為の学生寮が固まって存在しているところで、広々とした敷地にはプールや公園、図書館などもある。日本館、ブラジル館など留学生が来る国にちなんだ40もの寮があり、建物もその国を象徴している。
スイス館はスイス出身のル・コルビュジエによって1933年に建てられた。2ユーロ出して見学できるのは、1階の広間と2階にある小部屋。広間の壁一面には建築家自身による壁画が広がり、黒を基調とした家具が置かれ、緑と黄色が効果的に使われている。
2階にある105号室が一般公開されている。南向きの小さな部屋には窓から燦々と太陽の光が差し込み、無駄を抑えたシンプルな、しかしスタイリッシュな作りになっている。小さな洗面所とシャワー、黄色のクローゼットも入り口近くに付いていて便利だ。
年齢制限がないようだから、研究者、聴講生としてパリの大学に所属すれば、この国際都市に住めるかかも、と夢想する。
その後以前閉館時間を過ぎたので入れなかった16区のバルザックの家に行く。庭に素敵なカフェがあると友人から聞いていたからだ。確かに高台に立つ家の庭からの眺めはよく、色とりどりの小さな花が咲き乱れている。19世紀に建てられたバルザックの家も緑の窓枠があって可愛らしく、庭と調和している。
庭の一角には2019年に改築されたモダンな作りの入館所とカフェ。庭を眺めながら北欧風の新しいカフェでお茶を飲むのは確かに至福の一時だった。
その後娘とアパートまで散歩がてらに歩く。途中でボーグルネル地区にあるショッピングモールに寄り道。オランダ発の雑貨店HEMA(ヘマ)に立ち寄る。デンマークのFlying Tiger(フライング・タイガー)同様可愛いこまごまとした雑貨が安価で売られている。自分へのお土産と称して私も娘もついいくつも買ってしまう。IKEAにしろ、HEMAにしろ、Flying Tigerにしろ、北欧ブランド恐るべし、である。
朝は曇りで日中雨も降り、天気が心配だったが午後は快晴。気持ちいい晩夏の午後だった。
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