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パリ解放の戦士に捧げた花

パリ16日目。昨日のロンシャンへの長旅の疲れから朝遅くまで寝ている。午後に行われるフランス語クラスの予習や春から溜まっていた仕事を片付けるのにほぼ一日使う。やっと外に出たのは午後8時。娘が好きなジョルジ・ブラっサンス公園まで散歩がてらに行く。

夜のジョルジュ・ブラッサンス公園、パリ15区


暗くなった公園は所々明かりで照らされ、未だ子供たちが遊んでいた。よちよち歩きをした1歳くらいの子供もいる。遊具で娘を遊ばせていると、9時15分には監視員が笛を吹く音が。公園も夜には閉まってしまうようだ。

パリ解放戦士のためのプラーク

家に向かって歩いていると、通り道のアパートの前に花束が飾ってあった。近づいてみると "Ici est tombé pour la liberation de Paris … (パリの解放の為ここで倒れた )"と書かれたプラークが掲げてあり、1944年ドイツ軍占領下でパリ解放の為に戦った犠牲者の名前、歳、命日が書いてあった。1944年8月28日、昨日が命日だったようだ。花束を包むラップにはパリ市長と書いてある。1944年8月19日から25日まで続いた解放の戦いでは1600人以上の人々が犠牲になった。パリ市内の至る所にこのようなプラークが掲げられているおり、パリ市は犠牲者の命日にプラークに花を掲げるのだろう。凱旋門でも祖国の為に戦った人を讃えるセレモニーが毎日行われており、昨日行ったロンシャンでも同じく犠牲になった兵士たちの石碑に花が飾られていた。何十年も前に起こったことでも、未だ忘れ去ることなく、祖国の為に戦った人を丁寧に称え続ける。夜の散歩で思いがけずフランスの新たな一面を知った。

帰りのスーパーでフランスでもエシカルなチョコレートが売られている、と知る。
しかも陳列のされ方が美しい。


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