東京から山口に来て、2年経った。
2021年の9月に、14年間暮らした東京から、地元の山口県に移住しました。
それから2年と少し経ったので、仕事や家族、気持ちにどんな変化があったのか、移住の前と後で、まとめてみようと思います。
地方移住に興味がある方の参考に、なったりするかもしれません。
きっかけは、新型コロナウィルスの影響ではじまったリモートワーク
新型コロナで仕事がリモートワークになってしばらくして、
「あれ?家でも仕事が問題なくできてるぞ。ということは、どこにでも住めるのでは?」と思いはじめました。
また、子どもが1歳だったこともあり、毎日のように成長していく姿をすぐ近くでいつも見られるようになって、感動の連続。リモートワークすごい。
これからは、家族と一緒に過ごす時間を増やしたいし、もっと理想の住環境も追い求めたい。それによって仕事も柔軟に変えても良いかも。
そんな感じで、大きく価値観が変わっていきました。
そこで夫婦で、真剣に、住むとこ会議をはじめました。
お互い理想の条件を出し合い、すり合わせ。
自然豊かだけど田舎過ぎない、教育環境も充実してる、などなど。
さいしょは広島県、福岡県を検討しましたが、条件にうまくはまらず。
しょうがなく地元の山口県を検討したら、まさか、一番しっくりきたので、決定!
よし、マンションを売って、移住じゃ!となりました。
われながら、なんて決断力と実行力のある夫婦なんだ、と思います。
ここから、移住後のお話です。
すぐに土地を買い、一軒家を建てちゃった
そのうち家を建てたいから、じっくり良い土地を探そう、なんて思っていたら、たまたま、良さそうな土地が見つかったんです。
でも人気の地域だから、すぐに他の人に買われてしまうかもしれなかった。
こんなチャンスはもうないかもしれない…ええい…購入だ!
こんなにすぐに家を建て始めるなんて、まったくの想定外。
バタバタと家づくりがスタートし、1年後に完成しました。
自分で間取りも考えたりして、とても楽しかった。
いやしかし、こんな一軒家、東京では建てられなかったよなあと、つくづく思います。
土地の価格がまったく違うので。
そして、なんと快適なことか…!
家づくりが楽しすぎて、もう一軒建てたくなってきて、困っているところです。
マネーフォワードの正社員をやめて、独立
あんまり想定してなかったんですが、山口で暮らしながらその良さをどんどん感じていくうちに、「地元の山口に貢献したいなあ」と思うことが増えてきました。
また、これも想定外だったんですが、近くの人とリアルに会って仕事がしたくなってきたんです。
リモートワークだけでも問題ない、と思っていたのに。
移住したときはマネーフォワードの正社員だったんですが、正社員のままだと、山口のお仕事も、リアルで会う仕事もできない。
悩んだんですが、これは、良いチャレンジの機会だと思い、思い切って独立して、山口の仕事も自由にできるようにしちゃいました。
これまでずっと、独立なんて考えたことがなかったのに、まさかの独立、会社も設立。自分でも変化に驚きです。
いまは引き続き東京との仕事もありつつ、山口の3社くらいとお仕事しています。
ただ、東京の仕事の割合を減らす不安もあった。
東京のIT企業でしか働いたことがなかったので、正直、そういった変化の目まぐるしい仕事環境から、少しでも離れることに対する不安はありました。
いまのところ、そんな不安と向き合いながら、どういう仕事のバランスが良いのか、自分がどうありたいのかを考えつつ、試行錯誤しながら仕事をしています。
DIY欲が、爆発
ウッドデッキを自分たちでつくったのを皮切りに、リビング・洗濯室・仕事部屋の棚、オットマンなど、家の暮らしに関わるものをたくさんつくりました。
DIYはもともと好きでしたが、東京ではここまでやってなかった。
こうなったのは、家に、自分で後からつくれるような余白を残しておいたことや、単純に家の空間が広くなったこと、一軒家で自分のものだから何やってもいいやという思いきりの良さにあるんじゃないかなと思っています。
あと、ホームセンターが近いのが最高。
ぼーっと、空や山を眺める時間が増えた
仕事部屋の窓を大きくして、山と空がたくさん見えるようにしたんですが、仕事の合間にぼーっと眺める時間が増えました。
とってもリラックスできてはいるんですが、ぼーっとしすぎて良いのか悪いのか。
横浜出身の妻は、友達がどんどん増え、ヨガの仕事も増えた
妻は、横浜出身なんです。
山口に私の両親以外に、ほぼ知り合いはいなかった。
それなのに、もう友達の数が私を超えてます。どういうこと?
ヨガ講師としてのお仕事も、山口で順調に増えていっています。
その順応性に驚きつつ、山口に馴染んでくれたことに安心もしています。
そして、その人脈のつくりかたを、とても参考にさせてもらっています!
子どもが、植物や星、雲、鳥をたくさん覚えた
「自然」に興味を持つようになりました。
幼稚園に行くまでの道に咲いてる花に興味をもって、植物図鑑を見る。
星の位置や光り方が違うことを知って、星座図鑑を見る。
気になったものの図鑑が、どんどん増えていきます。
図書館では絵本より、図鑑を目指して走ります。走るな。
久しぶりに東京の地下鉄に乗ると、つらそうだった
移住してしばらくして、久しぶりに東京に行って地下鉄に乗ったんですが、さっきまで元気だった4歳の子どもが、うつむいてだまり、すごくつらそうな感じになったんです。
どうしたの?と聞くと「なんかうるさい…」と。
ずっと下だけ見ているので、音だけの問題じゃなくて、視覚の情報量もうるさく感じているのかも?と思いました。
山口で暮らしていると、あんなに狭いところに広告がたくさんある空間ってないんですよね。
そのギャップに耐えられなくなってすごく疲れちゃった。そんなふうにも見えました。
環境に対する感じ方に、変化が出てきているのかも、と思ったできごとでした。
両親がなんだか楽しそう
孫と頻繁に会うようになった私の両親が、なんだか楽しそうなんですよね。
日々の生活にいままでになかった、疲れるけど幸せな刺激が増えた感じ。
一週間以上、孫に会ってないとなんだか物足りないようで、「幼稚園のお迎えに行こうか?」と自ら提案してきます。
私は一人っ子なので、こうやって両親の近くに住むことになって、自分にしかできない、親孝行的なことができたのかしら?とたまに思うようになりました。
ということで、いろんな変化がありました。
また定期的に、変化を楽しみながら振り返りたいなと思います。
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