良い音、正しい音②
PA席にいると終演後、おじさんから今日のスピーカー何ワット?どこの?とか聞かれておじさんは大体JBLが好きだというオチになる事が時々ある。
若い頃はうざいなー(人見知り)とか思ってたけど最近は、ライブを楽しんでもらえたんだと好意的に受け取ってしばし会話にお付き合いする。
そういうおじさんは(多分)自宅のオーディオルームにJBLがあって自分の好きな音を楽しんでる。
そのJBLは6-8畳ぐらいの部屋の真ん中で聴くおじさん1人が満足すれば「良い音」。
一方PA屋さんは何百人〜何千人、時には何万人に同じ音を隅々まで提供するのがミッション(正しい音)。
5m四方の空間にいる1人を満足させるシステムと、何十メートルの空間にいる多くの人を満足させるシステムは全く別物。
広い空間は音の伝わるスピード(結構遅い)と方向が問題になるのでどの席でも同じように聞こえるための設計、調整がとても難しい。
ま、それが面白くもあるんだけど。
趣味が仕事になって良いね、なんて言われがちなPA業ですが趣味の「良い音」と業務の「正しい音」作りは全く別物、という事を軽くアピールしておきます。難しい話はまたいずれ。
🔈🔈🔈
(誰に向かって文章書いてるんだ⁈)
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