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がんと『都市伝説』

最近、「都市伝説」にはまっておりまして(笑)
きっかけは、「ダンダダン(龍幸伸 少年ジャンプ+)」っていうマンガなのですが、本屋大賞をとるくらい評判のマンガですので、まだ読んだことのない方は是非!(笑)
いくらはまっているからといっても、なんでもかんでも「がん」とくっつけるのはいかがなものかと思わないわけでもないわけですが、
そうはいっても、やっぱり「がん」においても、「都市伝説」っぽい感じがするところがあるなぁ~なんて思いましたため、がん治療における都市伝説をちょっと考えていってみたいと思います。

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▼そもそも「都市伝説」とは
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Wikipediaによると、
「口承される噂話のうち、現代発祥のもので、根拠が曖昧・不明であるもの」
とのことです。
さらに
「本当にあったとして語られる『実際には起きていない話』である」
「実存しない可能性が高い人間が体験した虚偽についての物語」
「『友達の友達』など身近なようで実際には顔も名前も解らない人々に起きた出来事として語られる奇妙な噂話」
とされています。

「口裂け女」や「人面犬」「トイレの花子さん」のような怖い話
「井之頭公園のボートにカップルで乗ると別れる」など、お別れしたいならわざわざボートに乗らず直接言えばいいのにとか突っ込みどころ満載のものとか
「コアラのマーチで、眉毛のあるコアラを見つけると幸せになる」などの理由で爆発的は売り上げにつながったりする場合もあります。
仙台光のページェントでも、60万個のLED電球の中で1個だけピンク色に光るものがあり、それを見つけると幸せになれるって噂があったりもしました。
逆に「●●バーガーのお肉はミミズを使っているらしい」などのうわさが広がって、売り上げが大幅に下がってしまうなんてこともありましたね。
また、巷でささやかれている各種「陰謀論」も、多くが都市伝説と考えられているようです。
新型コロナも、コロナワクチンに関しても様々な陰謀論がささやかれ、お聞きになった方も多かったのではないかと思います。

このように「都市伝説」には、ただ単に「怪談・オカルト」だけではなく、いろいろな側面があります。

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▼病院における都市伝説
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誰もが一度は聞いたことがある、病院における都市伝説として、夜になるとその病院で亡くなった方の幽霊が病院内を徘徊しているというものがあります。
僕自身、当直などで病院に寝泊まりしたり、深夜に患者さんの容態が変化したため診察に伺ったりすることがありましたが、霊感がないのか?、そのような場面に出くわしたことは一度もありません。
そもそもこの「霊感」というもの自体が都市伝説といえなくもないものですが、「霊感」はある人にはあるということで世の中まかり通っているところが面白いですね。
話を元に戻します。
病院のスタッフさん(特に看護師さん)に幽霊を見かけたことがあるかを聞いてみると、結構多くの方が、それらしいものを見たことがあると答えることに驚きます!
患者さんでも、入院中に幽霊と思しきものを見かけたと話される方が時々います。特に死期が迫っている方では、「お迎え体験」と呼ばれる、すでに亡くなっているご家族やお友達が会いに来るという体験をされる方がそこそこいらっしゃいます。
「せん妄」と判断されて薬などで対応されてしまうこともありますが、
ある病室では別々の患者さんが、「子供の遊んでいる声が聞こえる」など同じようなことを口にすることもあり、病院内ではある意味「幽霊がいることが真実」として、「そういうこともあるよね、病院だもの」と思われている節があり、とても興味深いです。

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▼「がん」における都市伝説
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本題の、「がん」における都市伝説です。
「『がん治療』&『都市伝説』」でグーグル検索してみますと、「がん食事療法の都市伝説(大村健二著)」という本がヒットします。
その他「やってはいけないがん治療(岩澤倫彦著)」という、いわゆる「トンデモ医療」に関する本に関するページも多くヒットします。
もっと調べれば色々とあるのでしょうけど、さしあたり「食事療法」と「トンデモ医療」に関して僕自身の考えを書いていってみたいと思います。

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▼「がん治療」としての食事療法
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「がん治療」としての食事療法、すなわち「抗がん剤治療」の代わりとしての食事療法はかなり難しいというのが僕の見解です。
難しいというのは、食事療法でがんが治る人がいてもおかしくないけど、確率としてはかなり低いだろうということです。
低いというのは、僕の勝手な想像でしかありませんが、1万人に1人くらいかな?って思っています(このような数字も都市伝説レベルということで、ご容赦ください)。
自分がその1万人に1人だと考えて食事療法にチャレンジするのはいいけど、確率的に低すぎるかなと。
僕としてはあまり自分の命の価値を軽く見積もらない方がいいんじゃないかな~って思ってしまいますが、いかがでしょうか?
せめて「抗がん剤治療」と一緒にやるというのはわかります。
「抗がん剤治療」で治らないと言われた「がん」が治る確率は、こちらも僕の肌感覚ですが、1000-2000人に1人くらいかなと思うので、少しでも確率を高めるために一緒にやるのはありかなとは思います。
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▼「がん治療」としてのサプリメント
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サプリメントを飲んでいる方いらっしゃいますが、「サプリメント=足りないものを補充するもの」であることは注意が必要です。
注意というのは、飲んでいる「それ」は本当にあなたに足りていないものですか?という注意です。
「がん」に効果がありそうな(あると書くと何かの法律にひっかかる?)サプリメントの中には、本来人間が必要としないものもありそうです(サメ軟骨とか好きで普段から食べている人はお目にかかったことがない)。
もし本来はヒトに必要がなく、「がん」に何らかの作用を起こすために体内に取り入れるのだとすると、基本的なスタンスは「抗がん剤」と一緒と考えます。
「抗がん剤」の中にも、植物などから作られたものがあります。
西洋イチイの木から抽出された「パクリタキセル」は、今も多くの種類の「がん」治療に活躍していますね。
そして「抗がん剤」のデメリットは、副作用がないくらい少量だと効果が出ず、がんに効くくらいの量にすると副作用がどうしても出てしまうことでしょう。
「サプリメント」も副作用が出るくらい多く飲んだら「がん」に効くかもしれないし効かないかもしれないけど、少なくとも副作用がないほどの少量では難しいだろうなって思っています。

長くなってしまったので「トンデモ医療」に関してはまた次回にさせていただきたいと思います。
(病院での幽霊の話が長くなったのが間違いという可能性が高いですけれど笑)

今回も最後までお読みいただきありがとうございます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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