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きっと、たぶん、、、癒されたはず!母と夫と3人で行った箱根旅行の話(箱根美術館) 〜2023夏の思い出その3〜
今年の春、10年前に母と行った箱根旅行の記事を書きました。
「今年は癒されに行けたらいいな」と書いたら、7月に母から、
「来月箱根行くわ!」と連絡が来ました。(あの記事読んだな)
すでに予定があった私は、どんなに頑張っても到着が19時過ぎ。なので偶然休みだった夫に先に行ってもらい、「大酒飲み二人で先に飲っといてもらう」というプランを立て、宿を予約しました。(ちなみに私は全く飲まない)
さて当日、私は予定通り19時半に宿到着。母と夫は私のプラン通り、チェックイン直後から部屋でビールを飲み、お風呂上がりに生ビールを飲み、お食事の際には日本酒まで堪能してくれていました。
さぁ、私も疲れを癒しに温泉に行こう、とすると、
夫 「温泉出たとこにラウンジがあって、そこに生ビールのサーバーがあって!」
いや、知ってるって。私が調べて宿予約したから。っていうか、それ言うたよね?
とは言いませんでしたが、夫の背後にお花畑が見えるぐらいウキウキ楽しそうなので、良しとします。続けて
母 「ご飯食べる前にビールばっかり飲んだらお腹ジャボジャボになるなぁ、、、って言うててんけど、生ビールやったし飲んだわ〜」
そうかぁ。まぁええんちゃうか。っていうか、70歳超えてもそないに飲むか?
とは言いませんでしたが、満喫しているようでよかったです。
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エアコンで冷え切った体を温泉で温め、疲れを癒して部屋に戻ると、母爆睡。夫はその後もさらに飲み続け、幸せそうに、気絶するように眠りました。
(いつものこと)
翌朝、
母 「めっちゃ寝た〜!家より寝れた〜!!久々にぐっすり寝れた〜〜!!」
昨晩「ドサッ!!!」と気絶して寝た夫はむっちゃ元気で(二日酔いになってるの見たことない)、はりきって朝風呂へ行きました。私はなかなか寝付けなかったため(夫がラウンジから戻ってこない)、やや疲れを引きずって起床。。。
とりあえず温泉に浸かりに行きました。
それにしてもいい宿を選びました。自分を褒めます。箱根のお湯は最高だし、エアコンや寝不足で疲れた体に効きます。もうずっと入っていたいぐらいでした。チェックアウトも11時とゆっくりで、朝食の後もまったりして、宿を後にしました。
さあ、(やっと)美術館へ。お庭が出迎えてくれます。
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企画展示は「近代日本の木版画」。入ってすぐのお部屋に展示されていました。川瀬巴水、吉田博、伊東深水、竹久夢二、、、知ってる名前が並びます。風景画や美人画だけではなく、なんてことない日常を切り取ったような絵もありました。その中で使用されている日用品(タライ?みたいなやつ)を見て母が、
「私が子供の頃、こんなん使ってたわ、、、」と懐かしそうに言ってました。
建物の写真を見ても分かるように、ここは各展示室に「窓」があるんですよね。周辺の景色が綺麗なので、窓の景色も絵画作品のようです。が、さすがに木版画のお部屋は分厚いカーテンが引かれ、作品が守られていました。その他の焼物のお部屋はカーテンが開けられていて、明るく開放的でした。
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縄文土器、弥生土器、埴輪といった考古のもの、常滑、信楽、備前、越前、丹波、、、などの、大きな壺や甕などが並んでいました。
そんな中、展示室2に松井康成さんの作品が並んでいました。
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これが、今までみたこともないような焼物で、「うわぁぁ、、、ぇぇ、、、、」と声が出てしまいます。同時に、「どうやって作ってんの?」「なんでこんなに色がたくさん?」「この模様は何?」と、見入ってしまいます。説明がうまくできませんので、MOA美術館のサイトで作品をご覧ください。
特集陳列 松井康成の陶芸 練上のわざ|MOA美術館|MOA MUSEAM OF ART
なんと松井康成さん、人間国宝でした。。。「練上(ねりあげ)」という手法らしく、映像で説明が流れていました。帰ってから改めて調べると、YouTubeに映像がありました。
えええ、、、
しかもお寺の住職さんて。。。ただただ驚きました。いやぁ、凄い。
展示されてる作品を見ながら、若かりし頃に京都の老舗陶器屋で勤めていた母が、
「どんな触感なんか、触ってみたい、、、すごい、触りたい、、、」
と言って、隣でハァハァなってました。(絶対無理やで)
新しいことを知るのは楽しいですね。めっちゃ堪能しました。
ありがとうございました。
本館を後にして、お庭の散策をします。
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それにしても、暑い。暑すぎる。。。
8月上旬、日本のあちこちで気温は連日35℃を超える中、朝に浸かった温泉効果が持続しているのもあってか、めちゃくちゃ暑い。温泉に浸かりすぎたことをちょっと悔やむ。。。
ポーラ美術館へも行きたかったのですが、この暑さ(寝不足も)で疲れてしまって断念。まぁ、夫は美術館に興味がなくて「昨日のテンションどこいった」状態でしたし、行ったところでゆっくり鑑賞もできなかったと思います。おとなしく風祭の鈴廣で蒲鉾を買って帰ってきました。私の夏旅、丸一日も箱根にいませんでしたがコレにて終了。。。
この後、母は我が家に2泊して、行きたかった小料理屋にも行って(飲んで)、大阪へ帰りました。久々に喋り倒した3日間でした。
きっと、たぶん、、、癒された旅だった、、と思います。
ではまた、来年の夏に。
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