BEATSギャラリーの企画展である「LOCAL WARK」に出展した。関西にある限界系ニュータウンとしては様々なメディアで取り上げられ、有名な部類に入るかもしれない「茨木台(ニュータウン)」を歩いた時の写真を展示した。
茨木台は1970年代後半に造成されたニュータウンで、大阪市内や北摂に通勤する人向けに造成・販売された。ただ茨木市郊外は市街化調整区域で新規の開発が許可されなかったので、わずかに府境を越えた亀岡市に造成された。茨木台という名前であるが大阪府ではなく、亀岡市といいながら亀岡市中心地へのアクセスが難しい場所のため、どちらの行政から相手にされない“はみご”のような街だった。
アスファルトが届かない道端を雑草で深く覆われた道を歩くと、ふと懐かしい気持ちになった。
自分が子供の頃に過ごした炭鉱住宅も腐ちて滅んでいく過程(茨木台よりもっと急角度で)にあったからかもしれない。ススキの茂みに沈んでいく家を見ながら、ここがもしかして、故郷という人もいるのかもしれないという着想を得て、祐天寺のPaperPoolで開催された「suburbs」という展示の際に下記のようなテキストを書いた。隙が多く書き直したいテキストだけど公開する。
今回のBEATSでの「LOCAL WARK」(2024年10月30日~11月2日)だけど、仕事の忙しさもありすっかり展示のことを失念していた。指定された搬入日に写真を持っていかなかったために、ギャラリーから連絡があり、それで展示のことに気づいた。ホント申し訳ありませんでした。ただ郊外の写真を大阪で見てもらうことができたのは本当に良かった。
ただ街写真ということで「LOCAL WARK」という展示は記録的な不入りの企画だったらしいですが。