マガジンのカバー画像

よく読まれてるやつ

20
運営しているクリエイター

#山

図鑑とボク、どっちが好き? -IN 高尾山-

───『高尾山』 東京都八王子市。標高599メートル。 大阪の箕面山、京都の貴船山と並び、 日本三大昆虫生息地の一つとして数えられる名山である。 7月23日。私は電車に揺られていた。 「つぎは高尾山口~。つぎは高尾山口~。」 高尾山口に着くとそこは東京とは思えぬ緑が広がる大自然。 ぎらつく太陽に、改札の外で散らばる観光客らが目を細める。 デートの男女。風に髪を揺らす少女。ハイキングに心を燃やす男性。 そんななか、独りガチカメラを首から下げる美女がいた。 そう、P氏である

持ち帰ろう!昆虫トラップ

「罠 失敗」で検索してみた。 投資の罠。ITシステムの罠。 物件探しの落とし穴。確実に失敗する新規事業。 なんとなく身構えるワードの数々。 他にもあります。 女性の笑顔に潜む罠。リボ払いの真実。 鼠捕り。今なら0円~! 思い当たる節はあるでしょうか。 人類の歴史は罠と共にあったといっても過言ではありません。 そんな長い歴史のなかで 最も仕掛けられた罠とは何だと思いますか? そう、昆虫トラップです。 夜中、白い布に明かりを照らすライトトラップ! ネットに熟れたバナ

振り返るとそこには虫もいなかった。

電話が鳴った。 「あたしメリーさん、いまゴミ捨て場にいるの」 「あたしメリーさん、いまタバコ屋さんの前にいるの」 「あたしメリーさん、いまあなたの家の前にいるの」 「あたしメリーさん、いまあなたの後ろにいるの」 ぎゃあああああああああああ!!! こんにちは、昼杉です。 ご存知、怪談系の都市伝説「メリーさんの電話」です。 この話の肝はその後の展開、つまりオチがないこと。 緊張感がピークのまま余韻を残す、なんともいえない不気味さ。 考察の余地があり自分なりの解釈を