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ラルクLIVEに行ったら人間宣言をあそばされて希望と絶望が渦巻いた『hyde誕生祭』感想。

hydeは人間でした。 神?人間でした。 仏。人間でした。 NOT精霊YES人間。 虚像<<<<<人間。 おれと同じ「人間」でした。 この「事実」には2つの意味がある。 ひとつ、俺にも可能性があるんじゃないかという希望。 そして、いままで俺はなにをしていたんだっつー絶望。 ~昔のおれ~ 「キャー!hyde様ってまぢ神…」「ゥチ神棚にCD飾っちょるw」「エロさ大爆発…」 IQ3の昭和平成生まれが鳩みてえな顔して言うんすわ。おいおい、妄信はやめてくれ…おれはお前らと違って

俺が「おめでとう」と言ってもらえるのはお正月だけ。

あっっっっ、、、、 という間に明けました。 もうね、今さら慌てやしませんよ。バッタじゃないんだから。こちとら歳の数ほど明かしてるもんでね。1年のイベントだって片手間でこなせちゃう。母の日には甘いもん買ってるし、ハロウィンにはチロルチョコと柿ピーと甘くて長い色の付いた液体が詰め込んである混沌お菓子セットを配ってる。節分だって大して好きでもない豆を腹いっぱい食ってるし、お歳暮でもらったハムに目玉焼き乗せて飯を掻き込むのが何物にも代えがたい一番の楽しみ。 ただ…ね、正月は言っ

ラルクhydeの歌声に酔いしれるどころか泥ィ…すいィィ……

なぜ、朝の1分と、年末の1日は、1秒で終わるのか。 こんにちは、昼杉です。 年末恒例、ミュージックステーション「SUPER LIVE 2024」の "L'Arc-en-Ciel"(ラルク)はもちろん見ましたよね?究極のカリスマ性と圧倒的なパフォーマンスに背中を押されて思わず俺だけひと足先に年を越すところだった。なに、あれ。スピーカーが喜んでる。それに想定外の圧が液晶から発せられていた。臨場感がヤバい。もうこれ手を伸ばしたら触れるんじゃねえのってくらいだったわけなんですけど

Official悲劇男dism② -伝票がヘラジカのカフェランチ編-

・13:30 ランチmolly(名古屋市中区大須2-11-18) ──ビル端の細くて長い階段を上った先にあるカフェは美味い。 私の格言である。からんからん。ドアのベルは夜明けの鐘。ここからはじまる物語。店内をぐるりと見渡す。カップルがたくさん。活気に溢れた空間がそこにはあった。 「いらっしゃいませ!少々お待ちください」 ハキハキと声の通った店員さん。ホールと厨房、4人全員と目が合う。その眼光からそんじゃそこらのアルバイトではないことはすぐにわかった。 「あんたは客と

エビフライの尻尾みてえな恋をした。

おっけー、エーアイ。エビフライの良いところ教えて。 ピーーーー ガガガガ…ピーーーーーー!!! 「エビフライには、次のような良いところがあります。①栄養価が高い:エビフライには、調理過程でマイアード反応によりタンパク質が豊富になり、焼き上がった後には抗酸化物質が形成されます。②肌トラブルを防ぐ効果:アスタキサンチンを摂取すると、抗酸化作用によって活性酸素の働きを抑えることができ、肌トラブルを防ぐ効果が期待できます。③肝臓の脂肪を予防する効果:アスタキサンチン

Xperia買ったら俺がウォークマンになっていた件|虫オタによるXperia 1 VIの感想と作例

全国の迷える子羊の皆さん。とんでもねえもんを手に入れてしまいました。 「広角から望遠、マクロまで、森羅万象を撮れるヤツ」買っちゃいました。 『エクスペリア』っつーんだけど。 なんかポケットに入るカメラ。平べったい。俺の影もびっくりする薄さ。 ポケットのなかで電源ボタン横のシャッターボタンを押し込む。そのまま『エクスペリア』を取り出す。すでにカメラアプリが起動している。撮る。 たったいま、俺の世界から『撮り逃す』が消えた。 これは写真に魂を売った人間なら100パー分か

いつだって違った顔を見せてくれるんだよな、砂丘は。│ 鳥取旅行 砂丘編

彼方に広がる燃える砂。夕日に連れられ沈む空。 聞こえるのは波の音だけ。私は地球で一人きり。 寂しくなんてない。自分の脚で立っている。 そう「わかる」ようになっただけなのだから。 砂丘やべええええええええええええええええええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!先に言っとくわ。絶対に行った方がいい。 まじで人生観変わるから。 帰ってきて1カ月くらい経ってるけど毎日砂丘に思いを馳せてる。 いやね、誘われたのよ。砂丘に。鳥取に。 友達に

旅は人情、おれの惨状 │ 京都旅行 天橋立編

「お待たせしました!ゲソ天です!」隣のテーブルに皿が運ばれた。 お婆ちゃんは黄金色に輝くそれを見て喜ぶどころか困惑している。どうやらお腹がいっぱいで下げてもらいたいらしい。それは困ると店員さん。 「あ、ぼくちょうど注文しようと思ってたんで、もらいますよ!!」 爽やかに男は言った。 店内は拍手喝采。詰め掛けたオーディエンスが居酒屋を揺らす。黄色い声で包まれた優しい世界。ゲソ天もうまかった。 一時間後、男はほろ酔いで店をあとにした。帰ってレシートを見るとそこにゲソ天の姿は無

土下座してると思ったら虫撮ってる人。

なんだっけ、あの、黒くてモフくてポンポコしてるやつ。全体的に丸っこくて、脚が短くて、よくうどん屋さんの前に立たされてるやつ。そう、タヌキ。 突然ですが、みなさんはタヌキと間違われたことはありますか。 ボクはあります。 こんにちは、昼杉です。 老夫婦にね、言われたの。「あ、タヌキかと思った」って。山沿いの水路に入って虫を撮っていたときだね。背中だけ見えたんだと思う。 あれ、太った? 前は痩せてたよね。 ランニングしてるんじゃなかったっけ? もういい、たくさんだ。久々に

拝啓。コオロギが美味しい季節になりましたね。

この度、都内中心地で「ひたすら虫を探す会」を開催する運びとなりました。集合は13時。夕食の内容は指定しておりますのでご承知おき下さい。ご参加の程よろしくお願い致します。敬具。 こんにちは、昼杉です。 東京遠征してきた。こちとら限界田舎から出てきたもんでね、もう全部が新鮮なのよ。地元はね、その辺に歩いてる人みんな半袖短パンだし、友達に好きな子を教えれば翌日には隣のオバサンも知ってるし、ガストに行けば同級生と100パー出くわして最悪だし、なにが言いたいかっていうと、せっかくの

ハリガネムシって知ってる?

日差しが突き刺すある夏の日のことである。 私はY氏とともに某河川へと訪れていた。 結論から伝えよう。 これは川で遊び、ハリガネムシに操られたカマキリを目撃するまでの 壮絶な一日を綴ったものである。 ・・・ 熱気と陰気が立ち込める自室の隅。 吐き捨てられたガムのように、 窓の冊子にへばりつく私の姿がそこにはあった。 冊子って冷たくて気持ちがいいなと、夏のカケラを感じていると スマホが鳴った。 「昼杉さん、川に泳ぎにいきませんか。」 8月27日。私の夏がはじまった。

はじまりの虫撮り -さらば寝正月2023-

へい、らっしゃーい。奥のカウンター、どうぞー! はいはい奥の席ね。あ、向かいから人が。避けないとね。右にそそくさ。 おっと、あなたも同じ方向に避けますか。じゃあ逆に。 おっとっと、気が合いますね。 すみませんと笑いながら譲り合うこと3回。 鏡でした。 振り返ると、カウンター席から怪訝な顔で見つめてくるご夫婦。 「わざとですー!」とか言ってみたけど、そのままの引きつった顔で 目の前のラーメンに視線を戻され、結局ぼくの席はその隣。 お互い地獄の時間を過ごしました。そんな年末。

ぼくとディズニーに行くのはなんか違うらしい。

「おっしゃ!今度の休みにディズニーでも行くか!」 同僚「昼杉くんとディズニー行くのはなんか違う。」 「……。」 雨が降りそそぎ、土が肥え 木々が生い茂り、そよ風に花が踊る。 街を彩る子供たちの笑い声。 美しさと幸せに溢れた素晴らしい世界。 もうすぐクリスマスですね。 こんにちは、昼杉です。 コロナになりました。 ついにきたね。 症状とか経緯とか色々書きたい! もうなんも楽しいことないから不幸自慢したい!!! いやね、敢えて言うのも恥ずかしいですよ。 え、今さら!?って

図鑑とボク、どっちが好き? -IN 高尾山-

───『高尾山』 東京都八王子市。標高599メートル。 大阪の箕面山、京都の貴船山と並び、 日本三大昆虫生息地の一つとして数えられる名山である。 7月23日。私は電車に揺られていた。 「つぎは高尾山口~。つぎは高尾山口~。」 高尾山口に着くとそこは東京とは思えぬ緑が広がる大自然。 ぎらつく太陽に、改札の外で散らばる観光客らが目を細める。 デートの男女。風に髪を揺らす少女。ハイキングに心を燃やす男性。 そんななか、独りガチカメラを首から下げる美女がいた。 そう、P氏である