「放っておいてくれ」と言われた良心は
私はその時大学生だった。当時は大学の講義が終わり、そのままアルバイトへ赴き、22時半前に退勤し、23時過ぎに帰宅しそのまま晩飯、シャワー、就寝というような生活サイクルだった。
その頃の私は、若干病的な正義感と優しさを持っており、困ってる人は放っておけず、ついついこちらから声をかけることがしばしばあった。そのせいで痛い目を見たこともあるのだが、それはまた今度に。
その日もアルバイトを終え、22時半頃に退勤をした。季節柄、繁忙期の後処理などに頭を悩ませていたが、春の宵の心地良