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企業型DCで積立しようと思った理由|メリットとデメリット

今回は、なぜ企業型DC(確定拠出年金)で積立を始めたのか? についてお話ししようと思います。

企業型DCそのものは2001年に制度ができた当初から知っていたし、当時勤めていた会社も早々に制度を導入してくれていましたが、20代後半だった自分にはピンとこなくて利用してこないまま40代後半を迎えていました。
この年代になってようやく老後資金をどう確保するか考えたときに、企業型DCを活用しないのはもったいない!と思い始めたんですよね。

しかし、企業型DCにはメリットだけでなくデメリットもあるため、それも含めてお伝えします。


企業型DCで積立を始めた理由

実際に企業型DCを運用してみて感じたメリット・デメリットを紹介します。


企業型DCのメリット

① 税制優遇が大きい

  • 掛金は全額所得控除(課税所得が減るので節税効果がある)

  • 運用益は非課税(通常の投資では20.315%の税金がかかる)

  • 受け取り時も退職所得控除や公的年金控除が適用される

これが何気に一番で最強のメリット!!
例えば毎月2万円を拠出した場合、給料で受け取ると税金や社会保険など引かれて1万5千円くらいになりますが、それらを引かれず2万円をそのまま積立することができます
要するに、拠出した時点で33%の利益が上乗せ(人によって前後します)されるようなものです!
自分は今、毎月4万円の拠出をしているので、毎月1万円の利益が乗っているのと同じ状況です。
手元で運用していれば3万円をコツコツ運用となりますが、ここから1万円増やして4万円にすることがどれだけ大変かは分かりますよね?
これはかなり大きなアドバンテージになります。

② 給与天引きで自動積立できる

  • 強制的に積立されるので、投資を継続しやすい

  • 手元にあると使ってしまう人には特におすすめ

これもそうですね。いま積立している4万円を拠出せず(手取りの)3万円をプラスで受け取っていても、その3万円をすべて貯蓄に回しているかは自信ありません(笑

③ 会社が手続きをしてくれる

  • 個人で手続きをする必要がなく、自動で拠出されるので手間がかからない

  • 会社が掛金を負担してくれる場合もある(企業による)

うちの会社は・・・掛金は負担してくれませんけどね(笑
もしそういう会社があったら利用しない手はありません。

④ 投資初心者でも始めやすい

  • 選択肢が限られているので、悩まずに始められる

  • iDeCo(個人型DC)と違い、企業が契約しているプランから選ぶだけ


企業型DCのデメリット

① 運用商品の選択肢が少ない

  • 自由度が低い(自分で好きな投資信託を選べない)

  • 会社によってはリスクの低い商品しか選べないケースも

② 60歳まで引き出せない

  • 原則として60歳まで資金を引き出せないため、短期運用には不向き

  • 途中解約ができないので、ライフプランを考慮する必要あり

60歳以降、受け取り方によっては課税対象になってしまうので、機会があればその辺の税制にも触れたいと思います。せっかく節税して貯めた自分年金、受け取るときに税金で持っていかれたら意味ないですし、なるべく節税しながら受け取りたいものです。

③ 転職・退職時の手続きが必要

  • 他の企業型DCへ移管するか、iDeCoへ移行する手続きが必要

  • 何もしないと「国民年金基金連合会」に移され、管理手数料がかかる

国民年金基金連合会に移され・・・そんなの絶対イヤですね(笑

④ 拠出金額を気軽に変更できない

  • 半年に1度しか拠出金額の変更ができない(企業の制度によるかも)

  • 積立額の上限が決まっているため、新NISAなどと併用が必要

このあたりは企業によっても違うでしょうし、ルールがあるかもしれません。仮に何かしらの事情があって拠出額を減らしたくても(増やす場合も同様です)、うちの会社の場合は変更手続きができる6月、12月のタイミングでないとできません。
最強の税制でもあるので、月々に拠出できる金額にも上限があります。


まとめ

企業型DCは、老後資金を貯める手段としては最強クラス!

税制優遇があり、自動積立で継続しやすいのは大きなメリット。

しかし、引き出し制限や運用の自由度が低いため、短期的な資金が必要な人には不向きです。

そのため、企業型DCは老後資金用、新NISAは中長期資金用と分けて運用するのがベスト

実際に私も、企業型DCと新NISAを併用して15年で3,000万円の資産形成を目指しています。

企業型DCを活用するか悩んでいる方の参考になれば嬉しいです!

企業型DCは運用の自由度がかなり低めですし、普通は積立を設定したら年に数回チェックして見直すくらいで良いものなのですが、自分はあえてアクティブに運用する方法をとっています。
これが上手くいくか、いかないかも正直わからないのですが実験的な試みでもあるので、興味がある方がいらっしゃいましたら今後も記事を読んでいただけると嬉しいです。

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