大物主の名において~In The Name Of Omononushi~ #2
四代 → フキネさん
天葺根命。天冬衣神。
佐賀県小城市・牛尾神社、
石川県輪島市・重蔵神社等祭神。
カンタチさんとフトミミさんの
あいだに生まれる。
※フトミミ=布帝耳神。
曽於国船津(現鹿児島県姶良市)を
治めていた女性国守。
実質3.5代大物主、父カンタチさん
没後、四代として大物主に就任。
サシクニワカメ/刺国若比賣・
指国別姫と結ばれる。
子に恵まれず、
叔父積羽八重事代主の長男、
クシミカタマさんを養子にする。
※サシクニワカメ=指国(薩摩国)統治者の姫。
筑前国夜須で妻ワカメさんと共に
最期を迎える。
あの世へ旅立つ際、
息子のクシミカタマさんを呼び、
「生まれ来る御子を祝い、これを捧げよ」
とムラクモの剣を託したといいます。
※ムラクモの剣=羽羽叢雲剣(ハハムラクモの剣)。
ソサノウさんが八岐大蛇を斬った剣。
三種の一つ、八重垣の剣とは別の物
といいます。
代々ソサノウ家系の長男(大物主)に
受け継がれる。
ヤマト姫からこれを与えられた
日本武尊さんの時代には
クサナギの剣とよばれるように。
生まれ来る御子とは、
カンヤマトイハワレヒコ・タケヒト
さん。
後の神武天皇と知られます。
クシミカタマさんは神武天皇と共に
辞洞に入り、
神上がりされますから、
養子となり、
ムラクモの剣を託されることは
運命付けられていたのかも
しれません。
※辞洞/去洞(いなほら)=世を辞むために入る洞。
五代 → クシミカタマ・ワニヒコさん
絵に描いたような大物主像の
ワニヒコさん。
後述します。
六代 → アタツクシネ・タタヒコさん
阿田都久志尼命。久米御縣神社祭神。
五代ワニヒコさんと
ミラ姫のもとに生まれる。
※ミラ姫=三代大物主コモリさんの孫。
父は太田命(コモリ12男)。
神武東征後、
タケヒトさんより県主に任命される。
またタケヒトさんの命を受け、
おおみわの社を建造。
神武天皇の肝煎で
即位前におおみわの神名備を祀る。
のち、綏靖天皇
カヌナカワミミ・ヤスキネさんの
剣臣=大物主に就任。
そしてその働きぶりに
ヤスキネさんより、
「おおみわ」の姓を賜ったといいます。
つづく