学びたいは最強の推進力
急に量子論に目覚めました
先月、ひょんなことから量子物理学に興味を持ちまして、
この正月休みもAmazonで買い込んだ本を読んでいました。
これまで"量子”のことなど全く知らなかったのですが、
知ろうとすればするほど一般常識とはかけ離れた動き、
考えをする世界で、正直理解できません笑。
でもそんな思いきりミクロの世界が知れば知るほどとても面白いんですね。
量子論をかじってみたら、そこから量子物理学、量子宇宙論、相対性理論や超ひも理論、さらには化学や仏教の考えとも関連性があることがわかり、
どんどん学ぶ対象が広がっていきます。
そして今も進行形で研究が進められている分野であるというのもロマンを感じます。
本格的に学ぶなら数学ができなければいけない分野ですし、
知識レベルでも正直まだまだですが、
ノーベル物理賞を受賞したというニュースをみたら、
今までの僕ならふーんと興味も示さなかったですが、
これからはリスペクトの念を持って「すごい!!どういう分野なんだろう」と興味を持って調べるくらいにはなりました。
文系人間で40年以上生きてきた自分が
今、物理に興味を持っているのが信じられないのですが、
これまでまったく楽しみを見いだせなかった分野のことを、
楽しいと思えるようになっているから不思議です。
「それ仕事になんの関係があるの?」と聞かれたりもしたのですが、
もちろん全く関係ないんですよね。
じゃあなんで勉強しているのかというと、
「量子論を知りたいから」
もう少し掘り下げると、
「え?なにこの世界楽しい!!すごい!!」と思ったから。
本当にただそれだけなんですよね。
今から物理や数学の専門性を身に着けていくわけではないですし、
将来役に立ちそうとか自分に何か利があるわけでもなく、
根源にあるのは、
それをもっと知りたいという原始的な欲求、ただそれだけ。
どこでスイッチが入るかって、本当にわからないなと思います。
今回の僕のケースはたまたま本だったのですが、
本以外にも、動画だったり、人からの話だったり。
学びのスイッチを入れられると自走できる
最近よく謳われるようになったリスキリング。
昨年名古屋でリスキリングについてセミナーした際に感じたのは、
「リスキリングと学び直しの違いがわからない」
「リスキリングをしようにも何をしたらいいかわからない」
という声の多さでした。
リスキリングというのは端的に言うと、
デジタル分野におけるスキルを身につけてそれを活かす仕事に就くことですが、
普段アナログな仕事をしている人ほど、
自分がリスキリングをするイメージが湧きにくかったりします。
分からないからプログラミングに手を出したり、
とりあえずUdemyで勉強始めたり、と手探りで始めることとなります。
それはそれで事業者としてはビジネスチャンスでもあるわけですが、
元々デジタル分野に興味のない人が、
リスキリングをやらなければいけないから、勉強する
ではモチベーションを維持するのはなかなか難しい。
それを解決するのが、
僕にとっては今回の量子物理学、
すなわち、デジタル分野のなにかに興味を持つ瞬間、
勉強したい!とスイッチが入るキッカケなのかもしれないなと思いました。
それを手に入れると、あとは自走できるようになります。
子供に対する教育においても同じかもしれないですね。
学校教育でもその年のカリキュラムを
きちんと終わらせることに追われてしまいまうのだと思います。
例えば僕が中高生時代苦手だった数学も物理も化学も、
苦手だから距離をおいてしまうし、
理解できないから、試験でも点数取れないし、
しまいには入試でそれらが出題されない私立文系に早々に舵を切る始末。
これらの科目に楽しさを見出すことはまったくなかったわけですが、
それぞれの科目に関連した、
子供がそれを好きになるキッカケをもっと散りばめることができれば、
ひょんなことからその分野のことが好きになり、
そこから俄然得意科目になったり、
将来の仕事につながっていたりするのかもしれないですよね。
もちろん学校教育だけにその役目を背負わせるのは酷なので、
自分の子供には色々経験を積ませてあげようと世の親はするわけです。
僕も思い返せば、
我が子に色々な習い事を快く許可したり、
多様な本を買ってあげたりしたクチですが、
その真意は子供にはなかなか届かず、歯痒い思いをするように笑、
なかなかに難しいことではあるんですけどね。
学びたいから学ぶ。
「学びを通じて幸せになる大人を増やす」が弊社のミッションなのですが、
学びたいものと出会えること自体が幸せなことなのかもしれません。