「絶対内定」著者、杉村太郎さんから教わった教育会社の代表としての在り方
「絶対内定」という大学生協で14年連続NO.1の就職活動の書籍があります。その書籍の著者である杉村太郎さんが創った会社の社長を任せていただき、運営する「我究館」というキャリアデザインスクールの代表をしていたことがある。
今は他界されている創設者の杉村太郎さんから、教育会社の代表者としての在り方としてお伝えいただいたのが以下です。
20年以上前にいただいたもの。僕のために書いてくださった私信に近いものなので公開してこなかったのですが、経営者・教育者の方々に太郎さんのメッセージが伝わり参考になればと思い、シェアをします。
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我究館館長に求められるもの…目指すもの
■覚悟
受講生、組織、スタッフを「安心させる」=俺がいるんだから大丈夫… その空気を創るための覚悟
スタッフを信じきる。すべての最終的な責任は俺が取る。
■愛
一般論で語らない。常に相手の状態をみる。見抜く。
甘え、怠惰を分かってあげる。そこから向上していくことができることを感じてもらう。
一人一人とシンクロする。もし自分が彼だったら。彼らの言葉ではなく、顔つき、目で見抜く。感じる。
視野の広さ。各業界の動向、雑学を含めて世の中の動き。日本の時代の気分。世界の中の日本の現状が見えていること。
つっこみすぎず、離れすぎずの距離感を受講生ととっていく。すばらしいことを教えるのでなく、彼らが自分で感じて自分で考えられて、一人一人が館長になれるようにすることが目指すべきところ。すばらしいペーパーをつくってあげることが目的ではない。彼らが自分で作れるようになることが目的である。
粘り強さと、一撃、信頼関係を信じた上での、突き放し。
■自分のプロデュース能力。場の雰囲気のプロデュース能力。
楽しく頑張ること…人生を楽しんでいることかつ頑張っていること。これを自らが体現している存在であるべきだ。
空気を読み、窮屈な雰囲気になっていないか。だらけた雰囲気になっていないか。その場に応じた対応が取れること。
■ラディカルな思考。柔軟な思考。フラットな価値観
ラディカルな発想。何かに捕われずに柔軟に発想し、そもそもどうあるべきか、で考えられること。これが受講生に勇気と余裕を与えるのではないか。
人として大切なもの以外は一切の固定観念を持たず、どんな価値観をも共有できること。誰をも認め誰をも愛せる太陽のような存在であるべき。
■自分に酔うことと自分を客観視すること
自分をノセていきながらも、自分はただの若造であることも忘れない。絶対にカッコつけない。館長としてのプライドは不要。プライドをかなぐり捨てろ。
■一番頑張ること
誰よりも頑張ることを目指す。しかし現実には比較はできない。自分の限界ギリギリでやれ。
■ベストコンディション
自信と愛に満ち溢れた男でありつづける。そのエントロピーをぶつけるのだ。
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経営者としての覚悟と、教育者としてコーチングを超えたコーチングを教わったと思っています。