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【台湾の面白い建物】合歡山松雪樓

"松雪樓"は、合歡山登山の際に台湾の山友が予約してくれた、通称台湾で最も高い場所にあるホテルです。標高3,150mという高さは、台湾では驚くほどの高さというわけではありませんが、日本で第二の高峰北岳が3,193mであることを考えると、とんでもなく高い場所にあります。

ここはホテルですので、車で直接アクセスできます。ですので合歡山ハイキングは、高度が高いにもかかわらず、とてもアクセスしやすいコースとして有名です。子供連れでやってきている台湾人もたくさんいました。

このホテルをベースにして、合歡山のいくつかの山を登るのが定番のコースで、僕らは一日目に北峰、二日目に東峰に登りました。

台湾のこの様な高山の宿泊施設は、寒さに凍えるというのが普通なのですが、このホテルは二重サッシが設けられ、暖房設備も整えられ、とても快適に過ごせました。これは特筆すべきことだと思います。

レストランもきちんとしていて、ビュッフェ形式で夜と翌日の朝異なったメニューが揃えられていました。

これだけ整ったホテルから登った合歡山北峰は標高3,422m、とてもダイナミックな景観を楽しむことができます。

この様な高いところにホテルを設けるに際して、問題になるのは汚水処理なのだそうです。山小屋ではなく、たくさんの宿泊客の泊まるホテルなので、汚水の量が半端ではない。そのため浄化槽設備をきちんと設けなくてはいけません。

それから、高山病患者のためにお医者さんが常駐しており、救急車も用意してあるというのがとても興味深かったです。高山病の患者は常時現れるのでしょうね。僕らがいた時も体調を崩した登山客が何人も診察室に訪れていました。

ホテルの部屋からは直接雲海を眼下に眺めることができます。ホテルからこの様な景色を眺められるというのも普通は考えられません。とても新鮮な景色でした。

諸々、高山に建てられた面白いホテルでした。

写真

エントランスに、ホテルの位置する高度が書いてあります。
客室の設え。シンプルで清潔なお部屋でした。
二重サッシの様子。引き違い窓が二重に設置されています。
窓の外からはこの様な景色が望めます。
ビュッフェの食事。本格的な料理です。
これは2月の朝の気温でした。東京の冬の朝と同じです。
朝日が上るのを、ホテルのバルコニーから見えます。
高山病に対応するため、救急車が常駐しています。
ホテルからすぐの東峰の様子。

この時の合歡山ハイキングの様子は下記の記事で紹介しています。


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