【台湾のジャズライブ】Mosaic Quintet
2023年10月、大稻埕のジャズカフェDixielaneでMosaic Quintetの演奏がありました。このクインテットは、ピアノトリオにフルートとバイオリンを加えるという珍しい編成で構成されています。ピアノの劉詠瀚をリーダーに、若手のミュージシャンによるコラボレーションです。
このバンドのメンバーは、皆よく知っている人達だったので、彼らが組んで演奏するならそれは応援しないわけにはいかないと考えて、8月にSapphoで行われた演奏も聴きに行ってます。その時の演奏がとても良かったので、この日のDixielaneの演奏も聴きにきました。
この日は、台北ジャズフェスティバルの一環の演奏になっていて、Dixielaneは満員御礼でした。
劉詠瀚
劉詠瀚は輔仁大學でジャズピアノとオルガンを学んだ俊英です。輔仁大學の卒業生の中でも、特に先生の曾增譯の薫陶を受けている、優秀なピアニスト、オルガニストなのだと感じています。学生の時分から自らのバンドを組んで積極的に演奏活動を続けていて、僕は既に3年ほど彼の演奏を聴いていますね。
今回の様なメンバーを招集できるということは、仲間内でもその実力を認められているということなのでしょう。
劉詠瀚のFBページ
黃心愈
黃心愈も輔仁大學ジャズ音楽コースの卒業生です。お兄さんの黃煜傑の関係で知り合ってから、何度か彼女の演奏を聴いています。
彼女も卒業してから自分のプロジェクトを持っており、Soul Tropical Fishという名前でSapphoなどで演奏しています。
最近、"玩弦四度"の第二バイオリンに抜擢されたというニュースも聞いています。新進気鋭のバイオリニストです。
黃心愈のFBページ
歐珈妏
歐珈妏はフランスでクラシックのフルートの勉強を重ねてから、台湾に戻り改めてジャズの演奏に取り組んでいるミュージシャンです。演奏の確かなテクニックと、曾增譯・藤井俊充といった先生の指導の宜しきを得て、瞬く間に台湾のジャズフルートの演奏者として当確を表しています。
この日の演奏ではMCも務めていましたね。とてもステージ慣れしているように感じました。芸術家としての気質を感じます。
歐珈妏のFBページ
廖品勳
廖品勳の演奏は、Sapphoなジャムセッションで初めて聴きました。一緒に演奏して、とても安定して音楽をリードしてくれるベースだったので、素晴らしいベーシストだと思っていたら、早速多くのミュージシャンのギグに名前を連ねるようになっていました。演奏はベースだけではなく、ギターも達者で素晴らしいものです。
この日の演奏も、リズムセクションの仕事をキッチリとこなしていました。彼も輔仁大學でジャズを学んでいるようです。
廖品勳のFBページ
廖均賀
廖均賀の演奏は、このクインテットで初めて聴きました。彼も輔仁大學でジャズを学んでいます。
彼のドラムは、派手なところはあまりありませんが、スタートからベースと合わせて的確なリズムを提示できるとても安定したものでしたね。ベースと2人でとても優秀なリズムセクションを作っていました。
廖均賀のFBページ
そうすると、このクインテットは輔仁大學の選抜4人+1名のメンバーということなのですね。輔仁大學では、多くのジャズミュージシャンが先生として学生の指導に当たっています。花蓮の東華大學と合わせて、私大ではジャズ音楽教育の双璧を担っています。
その成果の一部が、この様なクインテットとして花開いている。彼らの演奏を聴いてそんな感慨を持ちました。
Dixielane
Dixielaneは大稻埕のジャズカフェです。毎週3回ほどのライブを行なっており、月に2回はジャムセッションもあります。音楽ディレクターが著名なヴォーカリストのCelineさんで、彼女の人脈から多くの優秀なミュージシャンがこの場所での演奏に参加しており、毎回楽しい演奏を聴かせてもらっています。
場所も大稻埕/迪化街と観光地なので、旅行できてもとてもアクセスしやすい場所です。
DixielaneのFBページ
Letter for E.
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