【台湾のジャズライブ】詹宗霖トリオ
2024年2月、台北のワインセラーPurewineでピアノトリオの演奏がありました。このメンバーは3人とも20代ですが、その実力はこれまでの演奏で十分分かっていたのと、この3人がトリオとしてライブを行なうのは初めてだったので、とても期待して聴きに行きました。
この3人の演奏は、別の場所で個別に聴いたことはありました。特にSapphoでのジャムセッションの常連で演奏していたので、そこで実力を認め合ってこのトリオになったのでしょう。
そんな3人の演奏でしたが、とても素晴らしかったです。
詹宗霖
この間20歳になったばかりの若者ですが、台湾のジャズシーンでは既に天才ピアニストの名を轟かせています。ベテランジャズミュージシャンも彼の実力を認めていて、こぞって彼との共演を実現しています。
様々なコラボレーションの中で、今回のものは特に同じ世代の優秀な仲間を得て、とても伸び伸びと演奏していた様に思います。
詹宗霖のFBホームページ
李昶佑
2023年に彗星の様に現れ、あっという間に台湾ジャズシーンの寵児になったベーシストです。
初めは、Sapphoのジャムセッションで彼の演奏を聴きました。素晴らしいベーシストだと思っていたら、やはり次々に様々なコラボレーションに出演する様になりました。
アメリカでの研鑽を経て台湾に帰国しているそうです。そういうミュージシャンは、アメリカにいる内に既に仲間内で話題になっていて、台湾に戻ると共に引っ張りだこになります。
この日のライブではMCも任されていたのが、少し
初々しくて微笑ましかったです。
李昶佑のFBホームページ
林加恩
林加恩のドラムは、2023年の台中ジャズフェスティバルのアマンダカルテットで初めて聴きました。飄々とした表情で、タイトなドラムパターンを繰り出す名手だと思って聞いていたのですが、彼もその後あちこちのライブで顔を見る人気者になりました。Sapphoでは、最近ジャムセッションホストも務めています。
詹宗霖が彼のことを天才だと絶賛していたのが、印象的でした。僕のレベルだと単に手慣れたドラマーだという印象なのですが、天才ピアニストが天才と言っているのだから、その演奏レベルはとても高度なものなのでしょう。
詹宗霖は、花蓮の東華大學で林加恩の演奏を聞いて、彼のファンになったそうです。台湾のジャズミュージシャンはこの様にして様々なコラボレーションを重ねて、気に入った仲間を見つけていくのだなと思いました。
林加恩のFBホームページ
Purewine
Purewineは、本来は小さなワインセラーです。しかし、オーナーのEmmaさんがとてもジャズが好きで、毎週金曜日の夜に小さなフォーマットのジャズライブを開催しています。
この場所の特徴は、スペースが狭いこと。動画を見てもらうと分かると思いますが、もう目の前でミュージシャンの演奏をしている様子が分かります。その迫力は、他のライブハウスでは得難いものです。
それに加えて、Emmaさんの眼鏡にかなったミュージシャンしか出演しないので、どの回に参加してもとても迫力のある演奏を楽しむことができます。
僕のお勧めする穴場のライブスポットです。
PurewineのFBホームページ
Beatrice/Emily
Rise and Shine
Downtime
Voyage
Pensatavia
F.T.B.
Piano Improvisation from Voyage
曲の全体は上に同じものがありますが、僕の位置から詹宗霖のピアノプレイが一目瞭然だったので、思わずこの曲ではショートムービーを撮ってしまいました。
Purewineでは、ピアノのすぐ横に陣取ってライブ鑑賞をしています。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?