跨•1624:世界島臺灣國際特展
台南の国立台湾歴史博物館で、1624年のオランダ人来台400周年を記念した展覧会が催されています。会期は、2024年02月01日から06月30日までです。
この歴史博物館は、台北にある日本統治時代の国立博物館とは異なり、2011年になってオープンした、台湾の歴史について紹介する新しい博物館です。台南の観光スポットとしては、市の中心からは若干離れていますが、台湾の歴史に関心のある方にとっては、とても興味深い博物館だと思います。
展示内容の紹介
1624年というのは、オランダ東インド会社が、中国での拠点を設けようと明朝に対して挑戦した結果、戦場となった澎湖島からの撤退を余儀なくされ、台南に拠点を移した年です。このことをきっかけに、台湾は世界史の舞台として躍り出てくることになります。
この出来事を、俯瞰的に見つめ直そうという展示の企画なのでしょう。
博物館のオフィシャルホームページは下記のものです。中文は僕が翻訳したものを掲載します。
「1624年、この年にオランダ人が台湾に来ました。それに続いてスペイン人もやってきます。台湾はアジア・ヨーロッパ間の貿易ネットワークの中に組み込まれました。これは台湾が世界史の舞台に登場した時代です。台湾は世界に認識され、東西貿易の航海ルートの中心に位置する世界島になりました。
400年後の2024年、私たちは1624をテーマとし「Cross-Border」を視点に、この時代を改めて読み直します。台湾島の境界を超えて歴史を探索し、17世紀の台湾が、海洋によって世界と結びついていることを紹介します。展示の中で、私たちはこの1624年の出来事が持っている歴史的意味と課題を提起します。皆さんには是非この展示会に参加していただき、台湾の歴史について一緒に考えていただきたく存じます。」
17世紀の台湾と明清交代の歴史については、特に関心を持っていて、何人かの人物の観点から紹介しています。この1624年の出来事については、後々沈有容将軍をテーマに書いていこうと考えています。ですのでこの展示会は必見ですね。近いうちに台南に行くことにしましょう。
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