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【台湾のジャズライブ】蘇郁涵&郭俊育デュオ

台湾のジャズピブラフォン奏者は人材が豊富で、アメリカに行って活躍しているミュージシャンもたくさんいます。その1人、蘇郁涵が2023年7日、台湾に戻ってきて演奏するというのでライブに参加してきました。デュオでアンサンブルするピアニストは郭俊育、今台湾で最も人気のあるジャズピアニストの1人です。

場所は、南京東路三段にある藝集生活。青田藝集と同じ系列の、ディナーのセット料理を食べてから、1時間のライブ演奏を行うというスタイルのお店です。

蘇郁涵

蘇郁涵は、オリジナル曲の複雑さと演奏の難易度で、台湾の多くのジャズミュージシャンから、とても恐れられている存在です。何人かの友達から、彼女と共演するのは、まるでハードな筋トレをするみたいだと聞いたことがあります。
そんな、とても高度なテクニックを要する曲を演奏していて、聞いていてもとても緊張します。

そんな蘇郁涵は、2016年の金音奨でアルバム賞と優秀演奏者賞を、2024年の金曲奨で最優秀作曲賞を受賞しています。台湾で実力を認められているのみならず、アメリカでもミュージシャンとして活躍しています。
今はニューヨークを拠点にしており、年に2回ほど台湾に戻ってきて演奏することがあるので、その際は毎回ライブを聴きに行ってます。

蘇郁涵

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郭俊育

その様なヴィルトゥオーゾの蘇郁涵が、今回初めて共演者に選んだのが郭俊育です。台湾のジャズミュージシャン仲間から絶大な信頼を得ている、実力派の人気ピアニストです。
この日は初顔合わせだからか、やや緊張気味の様子でしたが、お互いの信頼感を感じさせる、見事なアンサンブルを聴かせてくれました。

郭俊育

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藝集生活

藝集生活はアートを正面に謳っているライブレストランです。食事を1時間半ほどかけてゆっくり食べてから、その後に1時間1セットのライブを行うというスタイルで、毎週末に1回のライブを行っています。食事は、パンとスープにワンプレートのメインディッシュ、食後に飲物がいただけます。食事はとても美味しいです。
台湾では、音楽だけのライブよりも食事と組み合わせたものの方が客の入りがよく、この場所もライブのある際はいつもほぼ満席になっています。

聞くところによると、オーナーが生活の中にはアートが欠かせないと考えていて、単なるレストランではなく、音楽も楽しめる場所にしたいと考えて、この様な形での運営をしているそうです。

この1時間半の食事と、1時間のライブというのは日本では経験がありませんが、なかなか良いものです。というのは、ライブの際には食事をしていないので、雑音がなく音楽に集中できること。食事の後なので、リスナーの方もゆったりとしたいられます。演奏する方も一緒に食事をできるので、同じ時間を共有できます。

そう言えば、食事をするからかヴォーカリストのライブはないですね。インストゥルメンタルの、デュオの演奏ばかりです。

こんなスペースです。

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演奏の後に。

 Valedicere Ⅲ

この日の演奏は、郭俊育がこの曲だけを自らのYouTube Channelでアップロードしていたので、それを紹介します。

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