【台湾のジャズライブ】動物森友會 クリスマス・ライブ
台湾のジャズ界でとても幅広く活躍しているミュージシャンに藤井俊充さんがいます。彼が日本のゲーム"どうぶつの森"にインスピレーションを得て演奏しているライブのシリーズがあります。台湾では、このゲームは"動物森友會"と訳されており、このライブもその名前で行われています。
2年前にこの"動物森友會"のライブは、台北の雅痞書店でクリスマスの特別ライブとして行われました。その時の印象がとても良かったので、2023年のクリスマスも同じ雅痞書店に出向きました。
藤井俊充
藤井俊充さんは、20年前に台湾に来て台湾のジャズ音楽界の草分けとして活躍しているミュージシャンです。アメリカのバークレー音楽院ではドラムを主として学んでいたそうですが、在学中からベースの練習も初め、台湾では映画の出演をきっかけとしてハーモニカの演奏もマスターしています。この日は、さらにバンジョーにも挑戦して新たな境地を開いていました。
このライブでは、"どうぶつの森"からの選曲、原曲からジャズへの編曲、また曲の中にクリスマスソングを忍ばせるなど、様々な工夫をしてライブを構成しています。
特に、ハーモニカとヴォーカルをフィーチャーした"きよしこの夜"がとても素晴らしく、2年前の演奏でも聴き惚れましたが、今回のハーモニカソロはさらに素晴らしい演奏に仕上がっていたと思います。
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李宛芙 Theo Lee
Theo Leeは、毎月 Smith & Warensky や China Paなどでのレギュラーライブを10数本こなしている、人気のヴォーカリストです。その佇まいや歌う様子からとても穏やかな人柄に感じられますが、YouTubeでのインタビューを聞いた時もその様に見受けられました。
歌声はアルトの、とても落ち着いた印象のヴォーカルです。
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高逸柔 Angela Gao
Angela Gaoは、とても元気の良い、リズミックなノリの良い曲をピタッと決めるヴォーカリストです。自らもピアノを弾いて、弾き語りの演奏もするので、曲のリズム的な把握にとても優れているのでしょう。
彼女はとても早い時期からヴォーカリストとして身を立てているそうで、音楽を仕事としているというプロフェッショナルな感じがしますね。ポピュラー音楽をスタートとして、ジャズヴォーカルにチャレンジ。今はジャズピアノを曾增譯に学んでいるそうです。1人で弾き語りのライブをやってしまうことのできる才女です。
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李哲安
李哲安は、アメリカでジャズを学び台湾で活躍しているサックス奏者です。彼はオリジナル作品にこだわりを持ってたくさんのライブを行っています。何かの機会に、自然とオリジナル曲が生まれてくるのだそうです。それを発表してリスナーに聴かせたい、その様な志向を持っているミュージシャンです。
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鄧亦峻
鄧亦峻のトロンボーンを聴いたのはこれが2度目です。1度目はギターの方鏡興、ピアノの唐寧らと組んだセクステットでの、これもオリジナル曲を主体としたライブでした。
今回の管楽器チームは、この様な自ら作編曲し、オリジナルな曲に積極的なミュージシャンを選んでいる様です。
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葉政廷
葉政廷は台湾でとても人気のあるピアニストです。留学せずに、台湾国内でジャズの勉強をして、高い水準の演奏をするミュージシャンになっています。今回も様々なスタイルの曲調に合わせて、多彩な彩りを音楽に加えていました。
今回、クリスマスライブということで、とてもリリカルな演奏が多かった様に思います。それもとても相応しい演奏になっていました。
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葉庭均
葉庭均は今回初めて演奏を聴いたドラムです。とてもアグレッシブなリズムを叩いていた様に思います。
彼は、Go Go Machine Orchestra 跑跑機器人というバンドでも活躍しています。
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翁嘉佑
翁嘉佑は、今回初めて聞いたパーカッションです。クリスマスモードを盛り上げるための、スレイベルを担当していました。
かれは、Taiwan Latin Smash 台灣拉丁重擊などで活躍しています。
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雅痞書店
僕がよく足を運んでいるレストランスタイルのジャズライブハウスです。レトロな内装は、1920年代のアメリカをイメージしているのでしょうか。
おいしいイタリアンを食べて、ワインを飲みながら音楽を聞けるので、クリスマスライブにはとても相応しいお店ですね。
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