台北でスマホ紛失!
2024年6月、勤務中にスマホを紛失してしまいました。幸いなことに、四方手を尽くしたところ、スマホは無事に手元に戻ってきました。
既に一件落着していますが、台湾で似た様なことがあった場合の参考になるかもしれないので、記録として報告します。
木曜日:スマホ紛失
木曜日に、仕事場の台北駅前から、工事現場事務所のある敦化北路までタクシーに乗りました。その際リュックサックと一緒に、手持ちでノートブックコンピューターも持参しており、荷物がいっぱいの状態でした。タクシーに乗っている間も、疲れていたのでウトウトしていました。
タクシーでは前の席に乗っていたので、料金を支払い、すぐに現場事務所に向かいました。
そして、現場事務所での打ち合わせの最中、スマホが無くなっていることに気がつきました。どうもタクシーから降りる時に不注意で落としたらしい。そう考え、会議が終わって会社に戻ってから、タクシーの運転手宛に電話をしました。自分でタクシーの料金を払っていたので領収書が手元にあり、そこに電話番号が書いてあったので連絡先が分かったのです
運転手に連絡したところ、すぐに彼はタクシーの中を探してくれました。しかし、スマホは見つかりませんでした。一つ目の手がかりからは、残念ながら発見に至りませんでした。
次に、知人が同じ様にスマホを無くした際に、交番に届けられていたことがあったと聞いていたので、警察局の電話番号を調べてみました。そうしたところ、ネットで遺失物の情報を公開していることを知りました。下記のHPです。
よく出来たもので、場所と日付、品物の種類を条件にすると警察に届けられている遺失物を検索することができます。
早速、台北×日付×手機(スマホ)を条件に検索してみました。しかし、僕のスマホは届けられていませんでした。その後、数時間おきに何回かチャレンジをしましたが、やはり届けはありませんでした。
https://op2.npa.gov.tw/NM107-512Client/OP01A01Q_01.jsp
しかし、この様なシステムがあるなら、待っていればいつか出てくるだろうと、この日はこれ以上のことはしませんでした。
金曜日:警察に届ける
翌日は、午前中現場に行き定例会議に参加、午後は社内での会議だったので、スマホがなくても問題がなく、そのままにしておいたのですが、家に帰って日本にいる家内にこのことを報告すると、待っているだけではなく、警察に届けた方が良い。もっと積極的に動けということだったので、近くの警察署に行きました。
家から歩いて15分ほどのところに警察署があり、スマホを拾った旨届けがないか聞いてみました。この様に聞くと、この警察署の管区中で届けられたスマホしか見てくれません。そして、ないと言われたので、では他の警察署の遺失物を調べてもらえないかと聞くと、それには遺失物届けを提出してもらうことが必要ということでした。そして、スマホの遺失物届にはIMEIナンバーが必要だと言われました。他の警察署の状況を調べるにもその番号が必要だというのです。
何の番号が聞いたことがなかったので、それはどうやって調べればいいのか尋ねたところ、知らないなら使っている電話会社に聞いてみなさい。そこで教えてもらえるでしょうと言われました。
それで、いったん家に戻り、家の最寄りではなく、打ち合わせに行った現場事務所の近くにある警察署を調べてそこに連絡してみました。IMEIナンバーがなくとも、直接電話してそれらしいスマホがあったら確認しに行けば良いと考えたのです。
調べてみると、現場事務所のすぐ近くに警察署があることが分かり、そこに電話してみました。係員はすぐに事情を理解してくれ、届けられている遺失物を調べてくれましたが、そこにも僕のスマホはありませんでした。
タクシーの中になかったので、可能性があるとしたらタクシーから降りる際に道路に落としたのかもしれないと考えたのですが、その様なことにはなっていない様でした。
警察署に直接当たっても見つからなかったので、次に、毎月払っている電話会社の領収書を調べ、IMEIナンバーがないか調べてみました。しかし、領収書にはそれらしい番号の表記はありませんでした。
それで、電話会社に電話してIMEIナンバーを教えて欲しいとお願いしました。そうしたところ、電話会社からは、彼らの方からIMEIナンバーを教えるわけにはいかない。これは、スマホを買った時のケースに書いてあるし、スマホを持っていれば調べられます、ということでした。
僕はスマホを落としてしまっているので、調べる方法は東京に置いてあるスマホのケースを確認することしかありません。それで、東京の家内に連絡してIMEIナンバーを調べてもらいました。
そして、既に夜遅くなっていましたが、遺失物の対応は24時間やっているということなので、あらためて警察署に出向いて、IMEIナンバーを示して調べてもらえますかとお願いしました。警察の職員は、慣れた様子でIMEIナンバーから遺失物のデータベースに当たってくれました。しかし、該当するスマホはありませんでした。
それで、IMEIナンバーと居留証を提示して、遺失物の届をしました。今回は、警察署はスムーズにこの申し出に応じてくれました。表紙に使っているものがその書類です。中国語でも遺失物と書いてありますね。
そして、もし警察に該当するスマホが届けられれば、すぐに連絡しますと告げられました。
こうして、2日目もスマホは見つかりませんでした。
土曜日:電話連絡がある
土曜日は仕方がないので、スマホを持たずに桃園の中壢にライブを聴きに行きました。
2時間の演奏が終わって、帰りのMRTに乗っている時に、スマホが鳴りました。僕が落としたのはプライベートのスマホで、会社から貸与を受けているスマホは手元にあったので、それが鳴ったのです。
電話の主は、初めに連絡をしたタクシーの運転手でした。彼は、車の中でスマホを見つけたので手渡したい、休み明けに仕事で台北に出るので、その時に都合が合えば渡すことができるということでした。
僕は、家の住所も勤め先も台北なので、週明けの午前中に近くに来た際に連絡をもらえば、そこに出向くので受け取りますと伝えました。
タクシーに落とした可能性が高いとは思っていたので、やっぱりそうだったかと一安心しました。
日曜日:受領
翌日の日曜日、朝ごはんを食べているとまた電話が鳴りました。これもタクシーの運転手からのもので、これから台北に出るのだが、その際にスマホを渡すことができるという連絡でした。
そして、約束の場所をMRTの忠孝新生駅とし、30分後に会うことにしました。
30分後、忠孝新生駅に出向き、先方についた旨連絡すると、詳細な場所の指示がありました。そして、時間になるとすぐに彼は現れました。てっきりタクシーで来るのかと思っていましたが、この日はお休みだったのでしょう、私服でMRTの出口から現れました。
そして、スマホをすぐに渡してくれました。そして次の様に説明してくれました。タクシーでのスマホの落とし物はたまにあるので、あった場合は警察に届けている。今回は、僕のスマホはドアポケットに落ちていて、初めに見た時に見つけられなかった。後になって、助手席に座っていた家内が見つけたのだということでした。
僕はお礼のための若干のお金を、紅包に包み準備していたのですが、彼はそれを受け取ろうとはしませんでした。仕事の上で当然のことをしたまでです。お礼は不要ですとのことでした。3回ほど受け取る様に促したのですが、不要ですとのことだったので、握手をして別れました。
この様にして、木曜日に紛失したスマホは、日曜日に無事に僕の手元に戻りました。
まとめ
僕の知り合いの経験やネットのニュースで、台湾でスマホを紛失した場合、見つかるケースがよくあると聞いていたので、僕のものも出てくるだろうと考え、あまり心配はしていませんでした。そして、実際にその通りになりました。それでも、実際に無くしたことで色々な経験をしたので、それをまとめておきます。
タクシーに乗るときは領収書をもらう様にしましょう。一般のタクシーでは領収書の出ない場合もあるので、旅行者として乗る場合はUberの方が更に安心でしょう。
僕はスマホを探す機能をコンピューターにセッティングしていなかったので、GPSでそのありかを特定することができませんでした。もし、このセッティングができていれば、もっと早くにスマホのありかと、持っているのが誰か特定できたでしょう。因みに知人はこの機能を使って、某警察署にある様だと判断し、そこに直接電話連絡して確認していました。スマホを探す機能はオンにしてGPS検索できる様にしておきましょう。
IMEIナンバーというのは、警察に遺失物届を出す場合に必要になります。控えておいた方が良いでしょう。
台湾でものを無くした際には、警察署のホームページを使って検索することもできます。直接ここから探し出して、預かっている警察署に身分証明書を持参していけば受け取ることができます、
以上、台湾でスマホを紛失した経験でした。