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#2最高なチームの作り方:リーダーとマネジャーの役割を使いこなす
ライフコーチのひろひろです。
現役管理職、プロジェクトマネージャーの私が、
一人一人が自立して働くチームを作り上げた、
ノウハウについてお伝えしていきます。
攻めと守りのチームの未来像
#1では、「問題がない状態」ではなく、
「その代わりにどうなっていたらいいか?」
チームの具体的な未来像を描くことが大切と書きました。
そして、この未来像には、二つの方向性があります。
① チームで成し遂げる目標達成や変革の未来像
② チームの能力や機能を高める未来像
①は、高い業務目標をチームで達成する、
大きな課題にチームで立ち向かうなど、
現状に影響を与える”攻め”の未来像です。
②は、チーム内のコミュニケーションの促進や
業務の効率化、業務分担の割り振りなど、
既存である物の改善・改良を行う”守り”の未来像です。
チームが直面する課題や問題によって、
攻め、守りの未来像のどちらを採用すべきか、
意識的に選ぶことが求められます。
リーダーとマネジャーは違う
ところで、あなたの組織には、
リーダーやマネジャーといった役職が存在していませんか?
グループリーダーという名の管理職がいたり、
業務を回すプロジェクトマネジャーがいるなど、
マネジャーとリーダーの明確な定義なく、
しばしば混同されて使われていることがあります。
しかし、リーダーとマネジャーには、
それぞれ求められるシチュエーションと、
発揮すべき能力が決まっています。
リーダー:
変化に対処する/人と組織を動かす能力
1.進路、ビジョンの提示
2.ビジョンに向けたメンバーの統合
3.メンバーの動機付けと啓発
マネジャー:
複雑な状況へ対処する/効率的な管理を実現する能力
1.計画の立案と予算策定
2.組織の設計と人材配置
3.コントロ―ルと問題解決
つまり、リーダーは変革を進める人。
チームが進むべき方向性を示し、
時にはメンバーの感情や思考にも訴えかけ、
チームをまとめ変化を実現していく存在。
一方のマネジャーは管理を行う人。
目標に向けた計画を策定し、
その実現のために、組織内の人や物の効率的に管理し、
その過程で発生した問題を解決していく存在。
リーダーとマネジャーは、
人を束ねて、新たなことを成し遂げる点では、
共通していますが、目指す方向性が異なるのです。
リーダーとマネジャーを使い分ける
現状に変化を及ぼす”攻め”の未来像には、
リーダーの存在が重要です。
一方、改善改良の”守り”の未来像には、
マネジャーの存在が重要になります。
そのため最高のチームつくりのためには、
得たい未来の姿に対応させて、
リーダーとマネジャーの役割を
使い分けることが必要なのです。
新規事業開発の検討会議なのに、
既存事業の課題抽出と
改善提案だけしかできないリーダーや、
日常業務の見直し検討会で、
組織変革のビジョンを掲げてしまうマネージャーに
あなた自身がなっていないでしょうか?
チームの未来像に向かって、
リーダーの要素とマネジャーの要素の
どちらがより求めらえるのかを考え、
リーダー/マネジャーのふるまいを、
意識的に使い分けることが重要なのです。