記憶の旅日記9 ウイーン
ウイーンに行くと必ずレオポルド美術館に行く。この美術館にはたくさんのエゴン・シーレの作品を見ることができる。ウイーンで生まれたこの画家のことは高校生の頃に画集で見てからヨーロッパに来たら見たいと思っていた。高校の時の担任のK先生が、近付き難い空気の魅力的な女性でシーレが描く絵に似ていた。初めて行った時には21歳の時で、旅の途中だった。暑い日で、美術館の中がひんやりしていて、気持ちよかった。ほとんどだれも館内にいなかったように思う。その自画像は、絵の表面を通り越して、こちらを見