見出し画像

コーチングと哲学が交差する瞬間とは!?~半年間コーチングを受けて気づいたこと~

2024年の年初、なんとなくnoteを見ていたら、まこぴさん(@makopi623)の記事を発見!!直感的に”ピン”の来るものがあったので、その日のうちに申込しました。

直ぐに返信をいただき、体験セッションを経て、コーチングを受け始めることにしました。ということで、今回のnoteでは、継続的にコーチングを受けて、何を感じて、どんな気づきや発見があったのかを綴ってみます(自分用の備忘メモでもある)。


まこぴさんを選んだ理由

重要な意思決定をする時に、大切にしているポイントがあります。

①直観を信じること
②ワクワクするだろうなと思えること

この2つの要素に基づいて決定を下すと、物事が良い方向に向かうことが多いです。逆に、一抹の不安を抱えながらも前進しようとすると躓くこともある。

このような視点に立った時、まこぴさんとは趣味やMBTIの結果が同じであり、”直観的”に”ワクワク”しながらお話しできそうだという印象がありました。

結果的にこうやってnoteを書くに至ったわけで、まこぴさんにお願いして大成功だったなって思っている所ですー


コーチングを受けた感想

過去に、スポットでコーチングを受けたことがありましたが、継続的に受けたのは今回が初めてでした。

月に1回、土曜日の夜に、計6回のセッションを開いていただきました。

コーチングの種類はコーチの数だけあるのかもしれませんが、共通するのは「コーチが答えを教えてくれる訳ではない」というもの。

もちろん、それは事前に理解していましたが、実際にセッションを重ねる中で、答えにたどり着くことが思ったよりも難しいと感じました。

セッションのたびに、完全な答えが見つからないまま終わることもあったり、その度にとてもモヤモヤしていたというのが本音です。

コーチング後に気づいたこと

でも、このモヤモヤは、イヤな感じがしなかったのですよねー

”モヤモヤ”という言葉を聞くと、多くの人はネガティブな感情や不快感を思い浮かべるかもしれません。モヤモヤは、早く解消した方が良いという考え方が一般的でしょう。ただ、今回注目したいのは、ずっとモヤモヤの状態にあって、急いで解決しないということ!!

その感覚や状態だからこそ、何か大切な気づきを得られることもあります。モヤモヤは、物事を深く考えるきっかけや、新しい視点を見つけるヒントになり得るのです!

モヤモヤに似た概念として「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉があります。この言葉は詩人ジョン・キーツによって作られたもので、彼自身の説明によると、「事実や理由にすぐに飛びつかず、不確実さ、謎、疑いの中にとどまる能力」を指すそうです。

(参考:ネガティブ・ケイパビリティについてオススメの本)

↑↑の本の中で、ネガティブ・ケイパビリティは次のように書かれています。

学校、政治、家庭、企業の中で目立った成果を上げるためにはーその小さな世界で「一番」になるにはー、こうした積極的で素早い情報処理や実践(門沢補足:性急に判断したり、早期に結論に至り、迅速に課題解決すること)が有効でした。しかし、ネガティブ・ケイパビリティは、こうしたことを徹底して遠ざけようとします。

コーチングを通じて、私はこの「ネガティブ・ケイパビリティ」の神髄を実感しました。答えをすぐに求めるのではなく、不確実な状態を受け入れ、そこから何かを見つけ出すことの大切さを学んだのです。

これからも、この感覚を大切にして、自分自身と向き合っていきたいと思いますー


考察

ということで、次の2冊の本をベースに、タイトルに書いた「コーチングと哲学が交差する瞬間」を考察していきたいと思います

それぞれの本から得られるエッセンスとして、コーチングとネガティブ・ケイパビリティと親和性のある視点を取り上げてみました。

■『スマホ時代の哲学』
現代社会では誰しも迷っている。しかし、私たちは自分が迷っていることを認めない傾向にある。だから、自己完結の迷宮を脱しようと思うなら、まずは迷い取り乱している自分を認識することから始めなければなりません。

自分自身に疑いの目を向けず、安易な判断や決めつけばかりしてしまうのが、現代人の性。2024年のベストヒット新書になるであろう三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』の言葉を引用すれば、「分かりやすく、スッキリした情報(≒ノイズが無い)が受け取られやすい時代」においては、すぐに、白黒つける、既知のエピソードの方が”消費”されやすい。なぜなら、そのような情報は、ノイズが無いから。

■『訂正する力』
日本を代表する哲学者である東浩紀さんの2023年のヒット作。過去の著作を引用&アップデートしつつ、分かりやすく新書でまとめてくれたので読みやすい。

この本では書かれていること

  • 多様性の肯定は軋轢の肯定でもある

  • 多様な人たちが声を上げれば、当然軋轢が生まれ、そこから訂正する力が生まれてくる

  • 大切なのは、自分と異なった意見を持つ人間を直ぐに理解して包摂しようとするのではなく、理解できないまま「放置」するある種の距離感

直ぐに解決するのではなく、相手の意見や自分の価値観に立ち返って、「訂正」していくことが大事

似た意見として、Youtubeチャンネル謎解き統計学のサトマイさんの視点もある。

  • 違いに注目する多様性よりも、共通点に注目する同質性の方が、議論を効果的に進めるために重要!!!

  • 多様なメンバーがいても、解決したい問題が同じでなければ、議論が無駄になり、ビジョンや目的意識の共有が不可欠である。故に、何を前提としているのか、自分たちの共通点(同質性)を理解することから、始めるのが大切。

多様性やら包摂性やら、色んなキーワードが跋扈・乱立する今日において、コーチングやネガティブ・ケイパビリティの意義はすごく高いのでは!?と考える論拠がここにあります。

もちろん、DR&I的な視点は看過できないですが、それが重要だって叫ぶだけではなく、しばらくモヤモヤしたり、曖昧な状態に耐える力(いわゆる曖昧耐性)であったり、話を聞く力ってのが、もっと重視されても良いじゃないのかな?って思ったりしている所です。

まとめ


自分なりにコーチングの意義をまとめるとこんな感じ。

モヤモヤしながら、新しい考え方・見方を獲得/発見していくこと。

先ほども引用した『スマホ時代の哲学』によれば、

哲学は、様々な考えのスタート。J.デューイによれば「哲学に提供できるのは仮説だけであり、しかも、取り巻く環境に対して人の心を敏感にするときにのみ、その仮説には価値がある」と。この場合の仮説とは、世界とのかかわり方であり、「知識」と「想像力」となる。

この場合の知識と想像力とは、知識は「内容知(what)」であり、想像力とは「方法知(how)」と整理すると分かりやすい。この2つがセットになって、概念の束になる。

コーチングとは何かという質問に対するシンプルな答えとしては、この”概念の束”を獲得するプロセスという言い方が的を得ている気がする。

最後に、定期的にコーチングを受ける”効能”みたいな観点も語ってみたい。

  • 心身のうち特にメンタルの保養になる

  • 自己肯定感を保てる/向上できる

  • 心療内科とも違って、セルフコントロールの良き場になる

意識的・主体的に自分と向き合うことさえできれば、温泉のような効果・効能が期待できます♨

改めて、こんなに語れるのは、コーチを受けてくださったまこぴさん(@makopi623)のお陰です。どうもありがとうございました!!!

今回のnoteは、以上ですー。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?